日本サムスンは21日、同社サイトのダウンロードセンターで公開していたデジタルフォトフレーム用のソフトウェアにウイルスが混入していたと、同社ホームページで公表した。
問題があったのは、8月28日から10月9日にかけて公開していた、デジタルフォトフレーム用ソフトウェア「Frame Manager」のWindows XP用 Ver. 1.08。Ver.1.06以前のバージョンやWindows Vista用、製品同梱のソフトウェアにはウイルス混入のおそれはなく、問題発覚後はVer.1.06に戻して公開している。
同社の発表などによると、混入していたのは「W32.Sality.AE」(シマンテック名)。当該ウイルスは、ネット上から他のコンポーネントをダウンロードするとともに、ローカルドライブやネットワークドライブ上の実行ファイルに自身を埋め込み感染を広げようとする。同社では、心当たりのあるユーザーは、セキュリティソフトを使ってウイルスチェックを行うよう案内している。
当該ソフトへのウイルス混入については、今月17日に『Internet Watch』が報道。当該記事では「現時点で同社はウイルス混入の事実をサイト上などで広く告知する予定はないとしており、ユーザーからの問い合わせに応じて個別に対応する」とあったことから、ネット掲示板やブログでは「これはひどい」「気づかない人はどうする」などの非難の声が上がっていた。
(2008/10/27 インターネットセキュリティニュース)
・サムスンデジタルフォトフレームをご愛用の皆様へお詫びとお願い(日本サムスン)
http://www.samsung.com/jp/news/newsRead.do?news_group=imporantnoticeaboutproducts&news_type=&news_ctgry=&news_seq=11144