日本サムスンがホームページ(HP)で公開していたデジタルフォトフレーム用ソフトウェアにウイルスが混入していた問題で、同社は25日、販売中のデジタルフォトフレーム全機種に同梱されているCD-ROM内のソフトウェアについても、一部ウイルスに感染していたことが判明したと発表した。
同社によると、対象となるのは9月28日から11月17日に生産されたデジタルフォトフレーム全機種の同梱CD-ROMに収められているソフトウェア「Frame Manager」のWindows XP用「Ver. 1.08」。当該ソフトウェアをインストールすると、シマンテック名「W32.Sality.AE」に感染する恐れがあり、同社はセキュリティソフトを使ってウイルスのチェックと駆除を行うよう呼びかけている。
W32.Sality.AE(トレンドマイクロ名:TROJ_AGENT.XOO、マカフィー名:W32/Sality.ae)は、感染するとネット上から他のコンポーネントをダウンロードするとともに、ローカルドライブやネットワークドライブ上の実行ファイルに自身を埋め込み感染を広げようとする。
今回ウイルス混入が判明したソフトウェアは、8月28日から10月9日にかけて同社HPで公開していたものと同じ。HPではウイルス混入発覚後に公開を中止し、10月21日付のリリースでは、製品同梱のCD-ROMに収録されているソフトウェアにはウイルス混入のおそれはないとしていた。ところが、実際には問題のソフトウェアを収録した製品が製造されていたばかりか、発覚後も1か月にわたって製造を続けていたことになり、同社の製品管理の在り方が問われそうだ。
(2008/11/27 インターネットセキュリティニュース)
■サムスンデジタルフォトフレームをご愛用の皆様へ お詫びとお願い(日本サムスン)
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