京都府警生活経済課ハイテク犯罪対策室と南署、山科署は13日、権利者に無断で複製したゲームソフトをマジコンと一緒に販売したとして、大阪府寝屋川市の男(37歳)、同市の有限会社取締役の女(58歳)、同市の男(21歳)の3人を著作権法違反の疑いで逮捕した。
調べでは、3人は今年7月26日、任天堂が著作権をもつ「マリオパーティDS」など計5タイトルのゲームデータを無断で複製したmicroSDカード1枚を、マジコンとセットで郵送販売し譲渡権を侵害した疑い。3人は自らが運営する「DSGAMEJP」というホームページを通じて京都市の男性に、ゲームデータを無断で複製したmicroSDカードとマジコン「R4」をセットで1万980円で販売した。
「DSGAMEJP」は「DSゲームはダウンロードする時代」などと明記して、ニンテンドーDSソフトを数百円の価格(正規品ソフトの平均価格は3200円)で会員ユーザーにダウンロードさせていた。また今回の容疑に関わる「R4+1GB MicroSDカード+最新ゲーム5個」セットも、ホームーページ上で1万980円で販売していた。
男らが複製したゲームソフトとセットで販売していた「R4」とは、ゲームカートリッジなどからゲームをコピーしたり、そのコピーを他のゲーム機でプレイできるようにする機器「マジコン」のひとつ。今回の事件のように違法にコピーされたゲームソフトを稼働させる場合に使用されるため問題となっている。任天堂とソフトメーカー54社は7月29日に、マジコンに対して不正競争防止法に基づく輸入販売差し止めを求める訴訟を起こしている。
(2008/11/18 インターネットセキュリティニュース)
■ニンテンドーDSの海賊版販売の3人を逮捕(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/topics/news3.html
■ニンテンドーDS用機器に対する法的措置について(任天堂)
http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2008/080729.html