文部科学省は2月25日、「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の速報を公開した。調査は昨年11月から12月にかけて実施され、全国の小学6年生、中学2年生、高校2年生1万448名と、その保護者9534名から回答を得た。
携帯電話の所有率は、小6で24.7%、中2で45.9%、高2で95.9%。携帯電話をもった理由は、小6では「保護者から持つように勧められたから」が46.7%、「塾や習いごとを始めたから」が41.4%と多く、中2、高2では「友だちが持っているから」「生活が楽しくなると思ったから」の割合が増加している。
1日の平均通話時間は、どの学年でも「ほとんど通話には使わない」「10分未満」が多く、両項目で8割を占めている。1日の平均メール送受信件数を見ると、10件以上が小6で22.8%、中2で61.3%、高2で58.4%となっており、中2の19.5%、高2の13.9%が、50通以上のメールを送受信していた。
携帯電話の使用目的で各学年とも多かったのは「メールのやりとり」「音楽などのダウンロード」。高2では、自分のプロフやブログを公開する、他人のプロフやブログを見る、書きこみをするという回答も多かった。
携帯電話でのトラブルについては、小学6年生の62.9%が「特にトラブルにあったことはない」と回答しているが、中2と高2では28.3%、27.6%にとどまっている。トラブルの内容としては「チェーンメールが送られた」「迷惑メールがたびたび送られてきた」が多いが、高2では、「心あたりのない利用料金の請求を受けた」が14.8%、「掲示板やメールで悪口を書かれた」が9.4%、「他人からしつこくメールを送られたり、つきまとわれたりした」が8.0%。逆に、高2でチェーンメールを他人に送ったと答えたのは24.0%、「掲示板やメールで悪口を書いた」は4.9%となっている。
フィルタリングの使用状況は、小6では「インターネットが使えない機種・設定になっている」「フィルタリングしている」が63.3%だが、中2、高2では次第にその割合が減少。高2では、83.5%が「していない」「していたが解除した」としている。
(2009/03/09 ネットセキュリティニュース)
■「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の結果(速報)について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/21/02/1246177.htm