外資系生命保険会社のアリコジャパン(本社:東京都千代田区)は23日、同社の顧客情報の一部が社外に流出している可能性があると発表した。
発表によると、今月14日以降に複数のクレジットカード会社より照会を受け、問題が発覚。同社は社内調査を行った結果、クレジットカード決済契約顧客の情報が一部流出している可能性が極めて高いと判断した。カード会社に協力と連携を依頼するとともに、個人情報危機特別対策本部を立ち上げ、外部の情報セキュリティ分野の専門家の協力を得て、流出情報の特定作業を行った。
最初の不正使用は7月初旬に行われたとみられる。また、不正使用の傾向があるカードは、次の3条件にすべて当てはまる場合だという。「2002年7月から2008年5月までの期間に広告等を見て同社へ直接申し込んだ」「クレジットカードで同社の保険契約の保険料を支払っている」「証券番号の下一桁が2または3を含む契約を持っている」。
情報流出の可能性がある顧客に対し、同社は24日より書面での連絡を開始する。また、すべての顧客に対し、クレジットカード会社から連絡される利用明細書に心当たりのない請求がないか、特段の注意を払うよう呼びかけている。
同社は今後も調査を進め、新たな事実の判明や今後の対応の進捗状況については、同社ホームページを中心に随時報告するとしている。
(2009/07/24 ネットセキュリティニュース)
■お客様情報の流出の可能性に関するお知らせ[PDF](アリコジャパン)
http://www.alico.co.jp/about/press/09_0723.pdf