Yahoo!のメールカスタマーサービス、オークションカスタマーサービスなどと名乗り、サーバーのモジュール入れ替え費用、ハードディスク修繕費などの名目で金を要求する詐欺メールが出回っており、ヤフーでは注意を呼びかけている。
ヤフーが紹介している例では、まず「サーバーに負荷をかけているため、アカウントを削除する」というメールが届き、続いて「サーバー障害の解決策としてモジュールを入れ替える。28万3500円かかるので、14万円を電子マネーで支払ってほしい。払わなければYahoo! Japan IDを削除する」という内容のメールが届く。文章はていねいさを装いながら高圧的で、「本日中に対応したい」と期限を区切って判断を急がせたり、「障害が深刻化した場合にはしかるべき方法に訴えるほか手立てがない」と脅すような言葉で不安をあおるなど、架空請求詐欺でよく見かけるテクニックが使われている。
また、ヤフーがフィッシング詐欺の例として挙げている「サーバ障害報告書」を送らせるケースでも、名前やパスワードを記入して送信してしまうと、続けて「障害解決策が見つからなかった」「事故報告書に署名したので契約が成立している。相応の信頼関係を築いて修繕費用を負担しあいたいがどうするか」「13万9750円かかるが、6万9000円を負担してほしい」などというメールが届くことがある。
これらの詐欺メールでは、「迷惑メールフィルターの設定をしていなかった」「開封済みメールの削除、フォルダ整理をしていなかった」などの原因で不具合が起きたとしており、心あたりがあるため金を払ってしまった人もいる。一度払うとさらに金を要求され、数十万円を払ってしまった例もある。ヤフーでは、サーバー修繕費の支払いを促すメールを送信することはないとしている。また、身に覚えのない料金の支払いを促すメールが届いた場合は、手続きやメールへの返信は行なわず、報告してほしいとしている。
(2009/07/14 ネットセキュリティニュース)
■ Yahoo! JAPANを装う不正な請求にご注意ください (Yahoo!セキュリティセンター)
http://docs.yahoo.co.jp/info/notice37.html
■ Q4. Yahoo!メール カスタマーサービスからのメールの事例(Yahoo!セキュリティセンター)
http://security.yahoo.co.jp/qa/case4.html
■振り込め詐欺発生速報 架空請求詐欺の発生![PDF](八雲警察署)
http://www.yakumo-syo.police.pref.hokkaido.jp/kakuka/chiiki/images/5-11hurikomesagisokuhou.pdf
■電子マネーを騙し取る振り込め詐欺発生[PDF](函館中央警察署)
http://www.h-chuo-syo.police.pref.hokkaido.jp/info/info19/info19.html