クリエイティブメディア（東京都千代田区）は8日、USBオーディオ製品「Sound Blaster X-Fi Go!」本体に内蔵された1GBフラッシュメモリに、ウイルスが混入している可能性があると発表した。
ウイルス混入のおそれがあるのは、2009年10月1日以降に国内出荷された約3380台の一部。特定の契約工場内の特定ロットの製品で、シリアルナンバー「YDSB1100930000001」から「YDSB1100947001000」までの製品が該当する。同社は「Sound Blaster X-Fi Go!」の出荷を停止し、該当ロットの製品の倉庫在庫と店頭在庫の回収作業を行っている。
同社によると、混入の可能性があるのは、ワーム Ravmon.exe（マカフィー名：W32/DKR.worm、トレンドマイクロ名：WORM_RJUMP.AI）と、トロイの木馬 Boot.exe（マカフィー名：W32/Almanahe.c、トレンドマイクロ名：TROJ_CORELINK.D）。いずれもリスクは低いとしている。また、どちらも、パソコンにウイルス対策ソフトがインストールされ、定義ファイルが最新の状態なら、同製品をパソコンに接続した直後に検出されるという。
ウイルスは、特定ラインでのテスト作業工程において、1つのオフラインテストシステムで混入。障害のあったシステムは修復済みだという。同社は、この件についてフリーダイヤルの相談窓口を設置した。また、最新の定義ファイルに更新したウイルス対策ソフトを使用しても、ウイルスが検出されない場合には、問題なく製品を使用できるとしている。
（2009/12/09 ネットセキュリティニュース）
■【重要なお知らせ】USBオーディオ製品Sound Blaster X-Fi Go!のウイルス混入に関するお詫びとお願い（クリエイティブメディア）
http://jp.creative.com/corporate/pressroom/releases/welcome.asp?pid=13129
■Ravmon.exeの情報
・W32/DKR.worm（マカフィー）
http://www.mcafee.com/japan/security/virD2007.asp?v=W32/DKR.worm
・WORM_RJUMP.AI（トレンドマイクロ）
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_RJUMP.AI
■Boot.exeの情報
・W32/Almanahe.c（マカフィー）
http://www.mcafee.com/japan/security/virA2007.asp?v=W32/Almanahe.c
・TROJ_CORELINK.D（トレンドマイクロ）
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=TROJ_CORELINK.D