北海道警生活経済課と函館方面本部生活安全課、函館中央署は3日、インターネットオークションを悪用し、ビジネスソフトなどの海賊版を販売したとして、青森県十和田市の元派遣労働者の男(31歳)を著作権法違反の疑いで函館地検に追送致した。男は、海外ドラマの海賊版DVDを販売したとして、1月19日に北海道警に逮捕され、函館地検に送致されていた。
調べによると、男は「Wantedオークション」を利用して、東京都調布市の男性に対し、2008年9月に「Adobe Creative Suite 3 Design Premium(日本語版)」(正規価格29万8000円)の海賊版DVD1枚を2000円で、また2008年12月に「Microsoft Office Enterprise 2007」(正規価格7万2200円)の海賊版DVD1枚を2000円で販売した疑い。これらの海賊版は、ネットオークションで入手した海賊版を利用して作成していた。
男は2009年4月、海外ドラマの海賊版を「Wantedオークション」に出品。北海道警の捜査員がサイバーパトロールでこれを発見し、捜査を通じて、男性がビジネスソフトの海賊版を販売していることが判明した。海外ドラマの海賊版は、ファイル共有ソフトのShare(シェア)を通じて入手したファイルをもとに作成したものだった。
男は、生活費を稼ぐために海賊版を販売していたと供述。2008年1月から2009年7月までの間に約100万円を売り上げていた。
この件もそうだが、海賊版ソフトを販売する際、ネットオークションがしばしば利用される。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)では、ネットオークションでのソフト購入について、海賊版の疑いがあるケース、落札する際の注意事項、海賊版を購入するリスク、購入してしまった場合の対処法等をまとめた資料を公開している。参考にしていただきたい。
(2010/02/08 ネットセキュリティニュース)
■ ビジネスソフトや海外ドラマの海賊版販売の男性を送致(ACCS)
http://www2.accsjp.or.jp/criminal/2009/0915.php
■ これって違法? 海賊版の見分け方(ACCS)
http://www.ihokamo.net/copyright_pirate.html