政府は、国民一人ひとりが情報セキュリティについての関心を高め、対応していく必要があるとして、今年から新たに2月を「情報セキュリティ月間」と定めた。内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)を中心に、警察庁、総務省、文科省、経産省など関連省庁が協力し、情報セキュリティに関する普及啓発活動を推進していく。
平野博文内閣官房長官は、首相官邸ホームページに「情報セキュリティ月間について-成熟した情報セキュリティ先進国へ-」と題し、情報セキュリティの重要性を訴えるメッセージを掲載。まず最初に気をつけたいこととして、次の3つをあげた。
・ウィルス対策ソフト等を導入し、定期的に更新して最新の状態に保つこと
・基本ソフト(OS)を始め各種ソフトを定期的に更新し、最新の状態に保つこと
・パスワードは、容易に推測できないものとし、他人には知らせないこと
この3つを出発点として、情報セキュリティ知識を広げていくことを呼び掛けている。
情報セキュリティ知識を広げていくためのセミナーなど関連行事が、全国で1000件以上、官民連携で開催される予定だ。行事の詳細はNISCのサイトに順次掲載される。
同サイトには、「情報セキュリティについて学ぶ」リンク集もまとめられている。一般PC利用者向けには、総務省の「国民のための情報セキュリティサイト」、警察庁の「キッズパトロール」、IPAの「5分でできる!情報セキュリティポイント学習」「暗号技術に関するe-Learning教材(初心者編)」などが紹介されている。よい機会なので、この情報セキュリティ月間中に目を通してみてはいかがだろうか。
(2010/02/01 ネットセキュリティニュース)
■内閣官房情報セキュリティセンター
http://www.nisc.go.jp/index.html
■内閣官房長官のメッセージ(首相官邸)
http://www.kantei.go.jp/jp/tyokan/hatoyama/2010/0129message.html
■一般PC利用者向けサイト集(内閣官房情報セキュリティセンター)
http://www.nisc.go.jp/websites/ippan.html