2009年11月30日、警視庁はじめ10都道府県警察はファイル共有ソフトのShare(シェア)を悪用した著作権法違反について一斉摘発を行い、同日から翌日にかけて全国11か所で計11人を逮捕した。そのとき逮捕された11名のうち2名について、有罪判決が出ていることがわかった。
■韓流ドラマなどを無断公開した秋田の主婦に有罪判決(秋田地裁)
秋田県由利本荘市の主婦(39歳)は、著作権法違反(公衆送信権侵害)容疑で、昨年12月1日、秋田県警察生活環境課サイバー犯罪対策室と秋田臨港署に逮捕された。主婦は、韓国のテレビドラマ「エデンの東」と映画「GOEMON」のファイルを、自宅のパソコンからShareを使ってアップロードし、不特定多数に無断公開した疑い。報道によると、秋田地裁は2月23日の判決公判で、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。
■アニメ動画を無断公開した福岡の店員に有罪判決(佐賀地裁)
福岡県筑後市のゲームセンター店員の男(30歳)は、著作権法違反(公衆送信権侵害)容疑で、昨年11月30日、佐賀県警生活環境課と鳥栖署に逮捕された。店員は、アニメ映画のファイルを、自宅のパソコンからShareを使ってアップロードし、不特定多数に無断公開した疑い。毎日新聞によると、佐賀地裁は2月17日の判決公判で、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の有罪判決を言い渡した。
(2010/03/03 ネットセキュリティニュース)