マイクロソフトは9日、今月14日に公開が予定されているセキュリティ更新プログラムの概要を発表した。リリース予定のセキュリティ更新プログラムは、WindowsおよびOfficeに影響する「緊急」3件と、Officeに影響する「重要」1件。
「緊急」にランクされる更新プログラムは、Windows XP、Windows 7、Windows Server 2008 R2、Office Access 2003/2007の脆弱性を修正する。「重要」にランクされる更新プログラムは、Office Outlook 2002/2003/2007の脆弱性を修正する。また、Windows Server 2003の「注意」にランクされる脆弱性も修正される。
これらの修正により、6月に発覚した「Windowsのヘルプとサポートセンター」の脆弱性(Windows XPとServer 2003が対象)、5月に発覚したCanonical Display Driverの脆弱性(64bit版のWindows7、Windows Server 2008、Itanium 版のWindows Server 2008 R2が対象)に対処する。
このほか、「Windows Update」「Microsoft Update」などでセキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムと「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の更新バージョンのリリースを予定している。
なお、マイクロソフトはこの14日の修正をもって、Windows 2000とWindows XP(SP2)のサポートを終了する。サポートが終了すると更新プログラムの配布を受けられなくなり、脆弱性が解消されない危険な状態でパソコンを使用することになる。SP3は無料でダウンロード/インストールできるので、必ずSP3にアップグレードしておいていただきたい。
<SP3へのアップグレード>
Service Packの適用状況は、Windows XPの[スタート]ボタンを押し、[マイコンピュータ]を右クリックして[プロパティ]を選択。「システムのプロパティ」で確認できる。「Service Pack 3」の表示がない場合には、下記マイクロソフトのページを参考にSP3をダウンロード/インストールする。
(2010/07/09 ネットセキュリティニュース)
■セキュリティ情報の事前通知 - 2010年 7月(マイクロソフト)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms10-jul.mspx
■Windows XP SP3 をダウンロードしてインストールする方法(マイクロソフトサポートオンライン)
http://support.microsoft.com/kb/954441/ja/
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