アドビシステムズは19日(米国時間)、予告どおりAdobe ReaderとAcrobatの定例外セキュリティアップデータを公開した。対象となるのは、Windows、Macintosh、UNIX版のAdobe Readerと、WindowsとMacintosh版のAcrobat。アップデータ適用後のバージョンは、いずれも「9.3.4」と「8.2.4」が最新版となる。
今回修正された脆弱性のひとつは、7月28日に明らかになったもので、PDFファイルを開くと、任意のコードを実行されるおそれがあった。危険度は最も深刻なCriticalとされている。
また、Adobe ReaderにはFlash Playerが内蔵されているため、10日に更新されたばかりのAdobe Flash Playerと同じく6件の脆弱性も修正された。
Adobe Reader/Acrobatをインストールされている方は、至急アップデートしておくことをおすすめする。最新版への更新は、製品の「ヘルプ」メニューの「アップデートの有無をチェック」で行える。
(2010/08/20 ネットセキュリティニュース)
■APSB10-17- Security updates available for Adobe Reader and Acrobat[英文](Adobe)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb10-17.html
■Security Updates released for Adobe Reader and Acrobat[英文](Adobe PSIRT Blog)
http://blogs.adobe.com/psirt/2010/08/security-updates-released-for-adobe-reader-and-acrobat.html
■セキュリティアップデータの公開 APSB10-17:AcrobatおよびAdobe Reader(アドビ)
http://kb2.adobe.com/jp/cps/858/cpsid_85842.html
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