高校生による携帯電話利用の自主的取り組みを一堂に集め、優れた活動を表彰する全国イベント「第一回 ケータイ甲子園2010」が、エントリーを募集している。エントリー締切は今月末、応募締切は12月17日、予選結果発表は来年1月中旬となる。
「ケータイ甲子園」が募集しているのは、学校での学習やクラスでの活動、部活動、地域活動などを豊かにするケータイ(携帯電話端末、スマートフォンなど広く指す)のさまざまな活用事例だ。予選として優秀な取組みを選出し、来年3月に予選通過チームの参加による全国大会を開催、最優秀チームに「グランプリ」を授与して表彰する。
優れた活用事例を集めて表彰することにより、ケータイのポジティブな使い方を広め、問題点についての理解を深め、賢い対応法を身につけることが、「ケータイ甲子園」の目的だという。
実行委員会は、電気通信事業者協会、安心ネットづくり促進協議会、モバイル・コンテンツ・フォーラム、インターネット協会、全国高等学校PTA 連合会など、ケータイやネットのセキュリティに携わる組織の要職にある人たちで構成され、個人情報保護法の生みの親として知られる一橋大学名誉教授の堀部政男氏が実行委員長を務める。安心ネットづくり促進協議会と大分合同新聞社が共催し、内閣府や総務省、文科省 経産省などが後援する形で開催される。
こうした子どもたちによるケータイ活用イベントは全国初であることはもちろん、世界でもほとんど例がないという。ケータイを青少年のネットトラブルの元凶とみて、子どものケータイ使用を禁じようという考え方や動きもあるが、電子立国を目指すこれからの日本で、ますます高度化する情報社会を生き抜いていく子どもたちには、ケータイを遠ざけるより、賢い使い方を身につけさせることが大事に違いない。高校生たちの活用事例は、小学生や中学生のよい手本になるだろう。
予選後の全国大会は2011年3月13日が予定されている。開催趣旨や応募方法などは下記URLを参照されたい。
(2010/11/19 ネットセキュリティニュース)
■第一回 全国高校生ケータイ利用コンクール「ケータイ甲子園2010」
http://www.kt-koshien.jp/