消費者庁と総務省は28日、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)に違反し、自社が運営するWebサイト「HEAVEN」の広告宣伝メールを配信したエルベール(東京都渋谷区)に対し、同法を守るように命じる措置命令を行った。
発表によると、同社は少なくとも昨年9月1日~今年3月9日までの間、同サイトの広告宣伝メール受信者の同意を得ずに配信していた。
迷惑メールの相談を受け付けている日本データ通信協会には、同社が配信した迷惑メールの相談が、538人から、のべ5535件あったという。
「HEAVEN」は、購入したポイントを使ってメールアドレスの交換や送信などを行う、ポイント制の出会い系サイト。配信されていた迷惑メールは、「○○さんから指名があり無料で利用できるメッセージが届いている」などという、登録会員宛てを装った内容で、「登録した覚えがない場合は、第三者によっていたずらで登録されているか、登録時に間違ったアドレスを入力して登録している可能性がある」などとしていた。
(2011/03/29 ネットセキュリティニュース)
■株式会社エルベールに対する特定電子メール法違反に係る措置命令の実施[PDF](消費者庁)
http://www.caa.go.jp/representation/pdf/110328premiums_2.pdf
■株式会社エルベールに対する特定電子メール法違反に係る措置命令の実施(総務省)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban08_01000018.html