アドビシステムズは15日、PDF閲覧ソフト「Adobe Reader」、およびコンテンツ再生ソフト「Flash Player」「Shockwave Player」の最新版を公開した。いずれも、コード実行のおそれのある深刻な脆弱性が修正されており、同社は利用者に対し、最新版へのアップデートを呼び掛けている。
■Adobe Reader X(10.1)/Adobe Reader 9.4.5
アップデートの対象となるのは、Windows版の「Adobe Reader X(10.0.1)」およびそれ以前、Macintosh版の「Adobe Reader X(10.0.3)」およびそれ以前、Windows/Macintosh版の「Adobe Reader 9.4.4」およびそれ以前のバージョン。深刻な脆弱性が複数修正されており、更新後のバージョンは、「10.1」「9.4.5」となる。内蔵しているFlash Playerも最新版に更新される。
使用中の製品のバージョンは、「ヘルプ」メニューの「Adobe Readerについて」で確認できる。最新版への更新は、「ヘルプ」メニューの「アップデートの有無をチェック」から実行できる。
・Security updates available for Adobe Reader and Acrobat[英文](Adobe)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb11-16.html
■Adobe Flash Player 10.3.181.26
アップデートの対象となるのは、「Adobe Flash Player 10.3.181.23」およびそれ以前のバージョン。メモリ破壊が発生する深刻な脆弱性が修正されており、更新後のバージョンは、「10.3.181.26」となる。
現在使用中のFlash Playerが「10.3」であれば、コントロールパネルの「Flash Player」から、バージョン確認や更新が実行できる。それ以前のバージョンを使用している場合は、バージョンの確認は下記のバージョン確認ページで、最新版への更新はダウンロードページで実行する。
Google Chromeを使用している場合は、Google Chromeが最新版になっていれば、Flash Playerも最新となっている。
・Security update available for Adobe Flash Player[英文](Adobe)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb11-18.html
・Flash Playerのバージョン確認
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
■Adobe Shockwave Player 11.6.0.626
アップデートの対象となるのは、Windows版とMacintosh版の「Adobe Shockwave Player 11.5.9.620」およびそれ以前のバージョン。24件の脆弱性が修正されており、更新後のバージョンは、「11.6.0.626」となる。
使用中の製品のバージョン確認は、下記のバージョン確認ページで行える。このページのShockwave Playerのボックスに「ここをクリックするとプラグインをダウンロードします」「ActiveXコントロールをインストールするには、ここをクリックしてください」「Missing Plug-in」などと表示される場合は、Shockwave Playerがインストールされていないので、ダウンロードや更新を実行する必要はない。最新版への更新は、下記のダウンロードページで行える。
・Security update available for Adobe Shockwave Player[英文](Adobe)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb11-17.html
・Shockwave Playerのバージョン確認
http://www.adobe.com/jp/shockwave/welcome/
・Shockwave Playerのダウンロード
http://get.adobe.com/jp/shockwave/
(2011/06/15 ネットセキュリティニュース)