マイクロソフト(MS)は5日、今月10日に公開が予定されているセキュリティ更新プログラム(パッチ)の概要を発表した。リリース予定のパッチは計13件で、4段階評価で深刻度が最も高い「緊急」2件、2番目の「重要」9件、3番目の「警告」2件。
「緊急」に分類されるソフトウェアは Windows、Internet Explorerで、いずれも脆弱性を悪用されると、リモートでコードが実行されるおそれがある。「重要」に分類されるソフトウェアは Windows、Office、NET Framework、開発ツールで、脆弱性を悪用されると、リモートでのコード実行、特権の昇格、サービス拒否、情報漏えいのおそれがある。「警告」に分類されるソフトウェアは Windows、NET Frameworkで、脆弱性を悪用されると、サービス拒否、情報漏えいのおそれがある。10日に公開予定のセキュリティパッチで、これらの脆弱性が修正される。
このほか、「Windows Update」「Microsoft Update」などで、セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムと、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」の更新バージョンのリリースも予定されている。
なお、MSの「日本のセキュリティチーム」ブログは、今回の更新プログラムのインストールには時間がかかるとして、インストール完了前に電源を切らないよう注意を促している。自動で電源が落ちるのを待たずに無理に電源を切ると、システムファイルが破損し、以後インストールに失敗するなどトラブルが発生する可能性が高くなるという。
インストールにかかる時間はパソコンのスペックにより、通常は10分以下で終わるが、推奨最低ラインのスペックでは数十分~数時間かかることもあるという。もしインストールに失敗した場合、当該ブログ(URL下記)に「インストール失敗時の対処方法」が掲載されているので、参照されたい。
(2011/08/05 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:マイクロソフト】
・セキュリティ情報の事前通知 - 2011年8月
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms11-aug.mspx
・.NET Framework セキュリティ更新プログラムのインストールに関する注意
http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2011/08/05/3445234.aspx