米アドビシステムズは4月5日(米国時間)、Adobe ReaderとAcrobatの定例アップデートを4月10日(米国時間)に公開すると予告した。深刻な脆弱性が修正される予定だ。
アップデートの対象は、Windows、Mac版のAdobe Reader X/Acrobat X 10.1.2以前、Windows、Mac版のAdobe Reader/Acrobat 9.5以前、Linux版のAdobe Reader 9.4.6以前。
修正予定の脆弱性は、緊急度が4段階のうち最も高い「クリティカル」と位置づけられている。これは、悪用されるとコードが実行されるおそれのある、深刻な問題であることを示している。
アップデートの優先度は、Windows版のAdobe Reader/Acrobat 9.5以前で最高の「1」、それ以外では「2」。優先度「1」とは、脆弱性を悪用する攻撃がすでに始まっているか、攻撃対象となるリスクが高い脆弱性であることを指している。
アップデートは、日本時間では10日深夜または11日に公開される。公開後、速やかにアップデートを実行するようおすすめする。
(2012/04/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB12-08:Adobe ReaderおよびAcrobatに関するセキュリティ情報の事前告知(アドビシステムズ)
http://kb2.adobe.com/jp/cps/934/cpsid_93413.html