アドビシステムズは22日、複数の深刻な脆弱性を修正したFlash Playerの最新版を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux版の「11.3.300.271」およびそれ以前のバージョン。アップデート後は、Windows、Mac版は「11.4.402.265」に、Linux版は「11.2.202.238」に更新される。
最新版では、コード実行につながるおそれのあるメモリー破壊の脆弱性4件と整数オーバーフローの脆弱性1件、情報漏えいのおそれのある脆弱性1件が修正された。現時点では、これら脆弱性を悪用した攻撃は報告されていないが、今月15日に修正された脆弱性の悪用攻撃が広がりを見せており、最新版へのアップデートを強くお勧めする。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」で確認できる。複数のブラウザーを利用している場合は、ブラウザーごとに確認と更新を行っていただきたい。最新版は同社サイトで配布されている。
Flash Playerを搭載したGoogle Chromeについては、更新版を組み込んだGoogle Chrome 21の最新版が同日公開されており、最新版への更新は自動的に行われる。
■Android用Flash Playerについて
Android用のFlash Playerは、Google Playでの一般向け配布が今月15日で終了しており、最新版を新規にインストールすることはできない。インストール済みの端末については、Google Playからのアップデート通知に従って更新を行う。インストールされているFlash Playerのバージョン確認は、[設定][アプリケーション][アプリケーションの管理]の順に選択し、[Flash Player x.x]をタップすると確認できる。最新版は、Android 4.x用は「11.1.115.17」、Android 3.x/2.x用は「11.1.111.16」に更新される予定。
(2012/8/22 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB12-19:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](アドビ)
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb12-19.html
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2012/08/stable-channel-update_21.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・Flash PlayerとAndroidに関する最新情報(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/20120629_flashplayer_android.html