政府は、毎年2月を「情報セキュリティ月間」と定めて諸活動を実施してきたが、新たに10月を「情報セキュリティ国際キャンペーン」実施期間として、国際連携を活用した行事や情報セキュリティ対策の情報提供を行う。ASEAN諸国(注)と共同で、情報セキュリティ意識の啓発や政策会議、シンポジウム等が開催される。
内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)によると、このキャンペーン期間中は日本とASEAN諸国で、共通のロゴやスローガン「Be Aware, Secure, and Vigilant(知る、守る、続ける)」を活用した情報セキュリティ意識の啓発を実施するほか、次のような政策会議やシンポジウムが開催される。
第5回日・ASEAN情報セキュリティ政策会議(10月10日~11日):日本とASEAN諸国との国際的な連携、取組みを強化することを目指して意見交換等を行う。
日・ASEAN情報セキュリティ・シンポジウム(10月12日):「ASEAN諸国におけるクラウドサービスの発展と、そのセキュリティ上の課題・対策」「ASEAN各国における情報セキュリティ環境と各国政府の取組」など、ASEAN諸国の情報セキュリティ政策の現状と、今後の日本との連携方策や官民連携について考える。聴講希望者は10月10日までに申し込む(無料、申し込み要領は関連URL参照)。
また、NISCの「国民を守る情報セキュリティサイト」が更新され、10月1日から関係各国と協力して作成した「情報セキュリティ 今日の一言」の発信も始まった。ちなみに、1日と2日の「一言」は、次の通り。
10月1日:パスワードはなるべく長く、アルファベット・数字・記号を交えたものにしましょう
10月2日:パスワードは、サイトごとに異なるものを使いましょう
このほか、ケータイ・ネット安全教室(横浜市など6件開催)、インターネット安全教室(那覇市など13件開催)、情報セキュリティを考えるグローバルシニアネットフォーラム(東京大学先端科学技術研究センター)、地方自治情報化推進フェア2012(東京ビッグサイト)、コンピュータセキュリティシンポジウム2012(松江市)など、各地で多彩なイベントが予定されている。詳細は下欄の関連URLを参照いただきたい。
(注)ASEAN諸国:ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナムの10か国
(2012/10/02 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:内閣官房情報セキュリティセンター】
・国民を守る情報セキュリティサイト
http://www.nisc.go.jp/security-site/index.html
・第5回日・ASEAN情報セキュリティ政策会議の開催及び日・ASEAN情報セキュリティ・シンポジウムの開催[PDF]
http://www.nisc.go.jp/press/pdf/aj-sympo2012_press.pdf
・「情報セキュリティ国際キャンペーン」の実施について[PDF]
http://www.nisc.go.jp/press/pdf/campaign2012_press.pdf