国民生活センターに、オンラインゲームで、親が知らない間に子どもがアイテムを購入してしまったという相談が多く寄せられている。
同センターによると、オンラインゲームのトラブルで未成年が契約当事者だった相談が、2011年度に780件寄せられた。2012年度では、11月20日までの期間に548件(前年同時期は327件)の相談が寄せられており、契約金額の平均は22万円だった。中学生以下が当事者のケースが半数を占めている。
多くみられるトラブルは、親の知らない間に子どもがオンラインゲームのアイテムを購入し、代金がカード会社から請求されたというもの。同センターでは、相談事例として、子どもが大人のクレジットカードを無断で利用したケース、通貨やアイテムが有料だと思っていなかったケースなどを紹介している。
中には、親がクレジットカード情報を登録しているサイトAで、子どもにIDとパスワードを教えて無料ゲームで遊ばせていたころ、Aとオンラインゲーム会社Bが提携。AのIDでBの有料ゲームを利用できるようになり、子どもがそのゲームを利用していたという事例もあった。
また、最近では、未成年者の利用による高額請求のトラブルを防ぐため、携帯電話会社がキャリア課金の上限金額を設けており、さらにオンラインゲーム会社においても利用金額の上限設定などの仕組みを提供する例が増えてきているものの、親の携帯電話やスマートフォンを子どもに利用させたり、年齢を正確に登録しなかったりといったことから、この仕組みを十分に活用できていないケースもみられる。
国民生活センターは、オンラインゲームの利用方法を子どもと十分に話し合うこと、親がオンラインゲームの仕組みを理解しておくこと、クレジットカードや、カード番号を登録しているIDの管理には十分に注意することなどをアドバイスしている。
(2013/01/21 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:国民生活センター】
・大人の知らない間に子どもが利用!オンラインゲームのトラブルにご注意を
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20121220_2.html
・孫がカード番号を入力!オンラインゲームの高額請求
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support59.html
・[報告書本文]大人の知らない間に子どもが利用!オンラインゲームのトラブルに
ご注意を[PDF]
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20121220_2.pdf