アドビシステムズは21日、脆弱性を悪用した攻撃が確認されていた、Adobe Reader/Acrobatの最新版を公開した。対象となるのは、Windows/Macintosh版のXI(11.0.1)、X(10.1.5)、9.5.3、Linux版の9.5.3の各バージョンおよびそれ以前のバージョン。アップデート後は、それぞれXI (11.0.02)、X (10.1.6)、9.5.4に更新される。
最新版では、クラッシュやコード実行を引き起こす、メモリーがらみの脆弱性2件が修正された。細工されたPDFを閲覧するだけで悪質なプログラムが実行されるおそれがあり、ウイルス感染に悪用した攻撃が確認されている。
使用中のAdobe Readerのバージョン確認は、Adobe Reader「ヘルプ」メニューの「Adobe Readerについて」で。最新版への更新は、「ヘルプ」メニューの「アップデートの有無をチェック」で行えるほか、同社のサイトからもダウンロードできる。
(2013/02/21 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビシステムズ】
・APSB13-07:Security updates available for Adobe Reader and Acrobat[英文]
http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb13-07.html
・Adobe Reader XIのダウンロード
http://get.adobe.com/jp/reader/