モジラは8日、Webブラウザの最新版「Firefox 19.0.2」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux。法人向けの延長サポート版(ESR)「17.0.4」も同時に公開されている。
最新版では、HTMLエディタ内で起きる解放したメモリーの再利用問題が修正された。この問題は、今月6日(現地時間)、カナダのバンクーバーで開催されたセキュリティカンファレンス「CanSecWest 2013」内で行われた、Webブラウザのハッキングコンペで明らかになったもの。重要度は、4段階評価で最も高い「最高」の脆弱性で、悪用されると任意のコードが実行されるおそれがある。
同じ問題を抱えるESR版のFirefoxも、同日、最新の「17.0.4」が公開された。メールソフトのThunderbirdも準備が整い次第、「17.0.4」(標準版/ESR版)が公開される予定だ。
Firefoxの最新版は、すでに自動更新機能を通じて配布されており、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択すれば直ちに更新確認が行われ、更新可能な場合は、自動的にダウンロードが始まる。
11日13時現在まだ一般公開されていないThunderbardについても、最新版の配布が始まると、同様の方法で更新できる。
(2013/03/11 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:Mozilla Japan】
・Firefox リリースノート バージョン 19.0.2
http://www.mozilla.jp/firefox/19.0.2/releasenotes/
・Firefox セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
・Firefoxリリースノート バージョン 17.0.4 延長サポート版 (ESR)
http://www.mozilla.jp/firefox/17.0.4/releasenotes/
・Firefox ESR セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html
・Thunderbird ESR セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/thunderbirdESR.html