アップルは26日、ロック画面のパスコード入力を回避できる脆弱性2件を修正した、「iOS 7.0.2 ソフトウェア・アップデート」を公開した。対象となるのは、iPhone 4以降、iPad 2以降、第5世代のiPod touch、iPad mini。
最新版で修正された、パスコード(パスワード)で保護されているロック画面を解除せずに一定の操作が行える問題は、いずれも「iOS 7」のリリース直後に手法が公開されたもの。
ひとつは、ロック中でも警察や消防署などに電話がかけられる、iPhone固有の「緊急電話」の問題。特定の番号にしかかけられないはずの機能だが、発信ボタンのタップを繰り返すと、任意の番号に電話できてしまうおそれがある。
もうひとつは、iPhone 4以降、iPad 2以降、第5世代のiPod touchに影響するもので、ロック画面から「コントロールセンター」を開いて一定の操作を行うと、カメラアプリを開くことができ、写真ライブラリの閲覧や操作などができてしまうおそれがある。
最新版では、これらの修正に加え、パスコード入力にギリシャ文字キーボードを使用できるようになったという。
最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続してiTunes経由で行う。なお、iTunesとiOS 7端末との連携には、iTunesの最新版「11.1」が必須なので注意していただきたい。
(2013/09/27 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・About the security content of iOS 7.0.2[英文](アップル)
http://support.apple.com/kb/HT5957?viewlocale=ja_JP
・iOS:iPhone、iPad、iPod touch をアップデートするには(アップル)
http://support.apple.com/kb/HT4623?viewlocale=ja_JP