アップルは19日、モバイル端末向けOSの最新版「iOS 7」と、iOS 7との同期をサポートするコンテンツ管理・再生ソフトの最新版「iTunes 11.1」を公開した。いずれも、深刻な脆弱性の修正が含まれている。
■「iOS 7」
対象となるのは、iPhone 4以降、iPad 2以降、第5世代のiPod touch、iPad mini。最新版では、レンダリングエンジン「Webkit」の脆弱性42件をはじめ、26のコンポーネントに含まれる計80件の脆弱性が修正された。悪用されるとコード実行につながるおそれのある、危険な問題が多数含まれている。
最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続してiTunes経由で行う。
■iTunes 11.1
対象となるのは、Mac版がOS X 10.6.8以降、Windows版がWindows XP Service Pack 2以降。iOS 7端末とパソコンとの連携には、この最新版が必須で、Windows版では、ActiveXコントロールに含まれるメモリー破壊の脆弱性1件の修正が含まれている。
最新版への更新は、iTunesのヘルプメニューにある「更新プログラムを確認」(Windows/Mac)、アップルメニューの「ソフトウェア・アップデート」(Mac)、Windows版同梱の「Apple Software Update」(Windows)で行えるほか、同社のサイトからダウンロードすることもできる。
(2013/09/20 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・About the security content of iOS 7[英文](アップル)
http://support.apple.com/kb/HT5934
・About the security content of iTunes 11.1[英文](アップル)
http://support.apple.com/kb/HT5936