アップルは23日、Mac用の最新OS「OS X Mavericks v10.9」と、モバイル端末向けOSの最新版「iOS 7.0.3」、Webブラウザーの最新版「Safari 6.1」を公開した。新機能の追加や不具合の修正に加え、脆弱性の修正が含まれている。
■OS X Mavericks v10.9
コード実行のおそれのある危険な問題を含む、53件の脆弱性が修正された。アップグレードの対象となるのは、Mountain Lion(v10.8)、Lion(v10.7)、Snow Leopard(v10.6.8)がインストールされた、iMac(Mid 2007以降)、MacBook(Late 2008アルミニウム製またはEarly 2009以降)、MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)、MacBook Air(Late 2008以降)、Mac mini(Early 2009以降)、Mac Pro(Early 2008以降)、Xserve(Early 2009)。最新バージョンは、Mac App Storeから無料でダウンロードできる。
Leopard(v10.5)以前のOSからアップグレードする場合には、あらかじめ有償のSnow Leopardにアップグレードした後、「ソフトウェア・アップデート」で最新の「10.6.8」にしておく必要がある。
■iOS 7.0.3
iPhone 4以降に影響する、ロック画面のパスコードを入力せずに一部の操作が行える脆弱性3件が修正された。アップデートの対象となるのは、iPhone 4以降、iPad 2以降、第5世代のiPod touch、iPad mini。最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続してiTunes経由で行う。
■Safari 6.1
レンダリングエンジン「WebKit」に関する21件の脆弱性が修正された。悪用されるとコード実行につながるおそれのある問題が多数含まれている。アップデートの対象となるのは、OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Lion v10.7.5、OS X Lion Server v10.7.5。最新版への更新は、アップルメニューの「ソフトウェア・アップデート」から実行できる。
なお、OS X Mavericks v10.9には、これら問題が全て修正された「Safari 7.0」が同梱されている。
(2013/10/23 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アップル】
・OS X Mavericks
http://www.apple.com/jp/osx/
・About the security content of OS X Mavericks v10.9[英文]
http://support.apple.com/kb/HT6011
・About the security content of iOS 7.0.3[英文]
http://support.apple.com/kb/HT6010
・About the security content of Safari 6.1[英文]
http://support.apple.com/kb/HT6000