アドビシステムズは11日、脆弱性2件を修正した「Flash Player」の最新版を公開した。対象となるのは、Windows版、Mac版、Linux版のFlash Player。
更新後のバージョンはWindows版とMac版が「12.0.0.77」、Linux版が「11.2.202.346」となる。Flash Player 12系を利用できないWindowsとMac向けには、11.7系の最新版「11.7.700.272」が提供されている。
最新版では、Same-Originポリシーが迂回される問題(CVE-2014-0503)、クリップボードの内容が読み取られる問題(CVE-2014-0504)の2件が修正されている。アドビはこれらの問題の緊急度を、4段階中で2番目に高い「Important」と位置付けている。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルの「Flash Player」の[高度な設定]タブで確認できる。最新版は同社サイトで配布されている。
Windows 8/8.1/RTに搭載されているInternet Explorer 10/11用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版の「12.0.0.77」が配布されており、自動的に更新が行われる。Google Chrome用のFlash Playerについては、最新版の「12.0.0.77」を同梱した「Google Chrome 33.0.1750.149」が公開されており、こちらも自動的に更新される。
(2014/03/12 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・APSB14-08:Security updates available for Adobe Flash Player[英文](アドビ)
http://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb14-08.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・マイクロソフトセキュリティアドバイザリ(2755801)Internet Explorer上のAdobe Flash Playerの脆弱性に対応する更新プログラム(マイクロソフト)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/advisory/2755801
・Stable Channel Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2014/03/stable-channel-update_11.html