モジラは22日、Webブラウザー「Firefox」の最新版「31.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「31.0」「24.7.0」と、メールソフト「Thunderbird」の「31.0」「24.7.0」も同時に公開されている。
デスクトップ版Firefox 31.0では、ダウンロードされたファイル中のマルウェアがブロックされるようになった。ほかにも、新しいタブを開いたときに検索欄が表示されるようになるなど、新機能が追加されたほか、脆弱性も11件修正されている。脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が3件、次に高い「高」が5件、「中」が2件、「低」が1件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、危険な問題が含まれている。
ESR版は、バージョン移行期間に入った。ほぼ年に1回のペースで提供されるメジャーアップデートとして「ESR 31.0」が公開されたほか、24系の更新版「ESR 24.7.0」も公開されている。ESR 24.7.0では、通常版のFirefoxと共通する脆弱性6件を修正。こちらも、悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある危険な問題が含まれている。ESR 24系のサポートは10月14日で終了する予定なので、31系への移行を検討しよう。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、手動で更新することも可能。デスクトップ版では、メニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。Android版は、[設定]→[Mozilla]→[Firefoxについて]の順に選択し[更新を確認]をタップする。ESR版 31.0は、モジラのサイトからダウンロードできる。
メールソフトThunderbirdも、バージョン移行期間に入った。メジャーアップデート版として「31.0」が公開されたほか、24系の更新版「24.7.0」も公開されている。24.7.0では、ESR版 Firefox 24系と共通の脆弱性6件が修正されている。
(2014/07/23 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:Mozilla Japan】
・FirefoxとThunderbirdの法人向け延長サポート版
http://www.mozilla.jp/business/downloads/
<Firefox 31.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
http://www.mozilla.jp/firefox/31.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
http://www.mozilla.jp/firefox/android/31.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR 24.7.0>
・リリースノート
http://www.mozilla.jp/firefox/24.7.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html
<Firefox ESRのダウンロード>
https://www.mozilla.org/ja/firefox/organizations/all/
<Thunderbird>
・24.7.0リリースノート
http://www.mozilla.jp/thunderbird/24.7.0/releasenotes/
・31.0リリースノート
http://www.mozilla.jp/thunderbird/31.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/thunderbird.html