フィッシング対策協議会は2日、2015年1月の月次報告書を公開した。フィッシング報告件数は前月比で約4倍に急増し、このところ減少していた金融機関をかたるフィッシングの割合が増加した。
同協議会に寄せられたフィッシング報告件数(海外含む)は、2014年6月の4403件から同7月の1354件に激減して以降、同8月から12月までの5か月間は500~600件台で推移していた。ところが、今年1月の報告件数は、前月の503件から2156件に、約4倍にも跳ね上がった。
攻撃者がユーザーを誘導する偽サイトのURL件数(重複なし)は、前月より14件増え、399件だった。フィッシングに悪用されたブランド件数(海外含む)は7件で、前月度より2件減少している。
ブランドで注目されるのは、金融機関をかたるフィッシングの増加である。昨年12月は金融機関をかたるフィッシングの報告件数が減少し、全体の報告件数の9割以上をオンラインゲームが占めた。今年1月にはそれが75%に下がり、残り約25%は金融機関をかたるフィッシングだという。
同協議会は、金融機関やオンラインゲームをかたるフィッシングメールが2月以降も続く可能性があるとして、注意を呼び掛けている。
(2015/02/05 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:フィッシング対策協議会】
・2015/01 フィッシング報告状況
https://www.antiphishing.jp/report/monthly/201501.html
・スクウェア・エニックス(ドラゴンクエストX)をかたるフィッシング(2015/01/08)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/squareenix_20150108.html
・三菱東京UFJ銀行をかたるフィッシング(2015/01/23)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/ufj20150123.html