グーグルは23日、「AndroidシステムのWebView」の最新版「42.0.2311.129」を公開した。アップデートの対象は、Android 5.0以降。
最新版では、安定性とセキュリティの修正を提供するとしており、何らかの脆弱性が修正されたとみられる。すでにGoogle Playを通じて配信されているので、Google Playストアのマイアプリ、または下記「AndroidシステムのWebView」のリンク先で、最新版に更新していただきたい。
WebViewは、アプリがWebページを表示する際に用いるシステムの部品で、レンダリングエンジンと呼ばれているもの。Android 4.4からは、それまで採用していたWebKitベースのエンジンから、Google Chromeと同じChromiumベースのエンジンに変更。Android 5.0からは、OSに組み込まれていたWebViewをOSから切り離し、Google Play経由でアップデートできるようにした。
レンダリングエンジンの欠陥は、通信端末にとっては致命的な事態を引き起こしかねない。ところが従来は、Googleが修正したものを各社が自社の端末のOSに反映し、端末に用意されているAndroid OSのアップデート機能を通じて更新しなければならなかった。OSのアップデートは端末ごとに対応が異なり、大幅に遅れたり、更新されないことも珍しくなかったりする。Android 5.0からは、OSのアップデートを待たずに対処できるようになったわけだ。
(2015/04/24 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Android WebView Stable Update[英文](Google Chrome Releases)
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2015/04/android-webview-stable-update.html
・AndroidシステムのWebView(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.webview