フィッシング対策協議会は1日、2015年3月の月次報告書を公開した。報告件数、フィッシングサイトのURL件数ともに2月度より増加し、ブランド別ではオンラインゲームをかたるものが相変わらず8割以上を占めている。
同協議会に寄せられた3月のフィッシング報告件数(海外含む)は、前月より195件増加して、693件となった。攻撃者がユーザーを誘導する偽サイトのURL件数(重複なし)は前月より52件増加して361件、フィッシングに悪用されたブランド件数(海外含む)は前月より1件増加して12件となった。
ブランドの最多を占めるオンラインゲームは、昨年12月は全体の9割以上、今年1月は75%、2月は85%以上と推移し、3月は「8割以上」と報告されている。残りは、クレジットカードなど金融機関をかたるフィッシングだ。
「フィッシングメールが出回っています」という緊急情報を、同協議会は3月に計4回(ゲームと金融機関が各2件)、発信している。
・ハンゲームをかたるフィッシング (2015/03/20)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/hangame20150320.html
・セゾンNetアンサーをかたるフィッシング (2015/03/23)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/saison20150323.html
・OMC Plus をかたるフィッシング(2015/03/30)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/omc_plus_20150330.html
・GAMECITY をかたるフィッシング (2015/03/31)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/gamecity_20150331.html
これらの偽メールはすべて、不正アクセスなどのトラブルが発生したと嘘をつき、アカウントを確認したいなどの理由で偽サイトのURLをクリックさせ、IDなどの情報を入力させようとする。このようなフィッシングに釣られて、アカウント情報 (ID、パスワードなど) を入力することは絶対にしないよう、注意していただきたい。
同協議会は、金融機関やオンラインゲームをかたるフィッシングメールが3月以降も続く可能性があるとして、注意を促している。
(2015/04/09 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:フィッシング対策協議会】
・2015/03 フィッシング報告状況
http://www.antiphishing.jp/report/monthly/201503.html