アドビシステムズは米国時間12日、PDF閲覧ソフト「Acrobat Reader DC/Reader」の最新版を公開した。複数の脆弱性が修正されている。
アップデートの対象となるのは、Windows版とMac版のAcrobat Reader DCとReader XI。アップデートの優先度は3段階中2番目に高い「2」で、緊急度は4段階で最も高い「クリティカル」とされている。
最新版では17件の脆弱性が修正されており、コード実行につながるおそれのあるメモリーがらみの問題が多数含まれている。
更新後のバージョンは、Acrobat Reader DCの継続トラックが「15.010.20056」、クラシックトラックが「15.006.30119」、Reader XIが「11.0.14」となる。なお、Adobe Reader Xについては2015年11月にサポートが終了している。
使用しているバージョンを確認するには、Acrobat Reader DCまたはReaderを起動し、[ヘルプ]メニューの[Adobe Acrobat Reader DCについて(または Adobe Reader XIについて)]を開く。Acrobat Reader DCについては、最新版になっていれば「2015.010.20056」と表示される。同社のセキュリティ情報では最新版が「15.010.20056」とされているが、表記方法が異なっているだけで、「2015.010.20056」も「15.010.20056」も同じものだ。
最新版への更新は、[ヘルプ]メニューの[アップデートの有無をチェック]から実行できる。同社のサイトから最新のAcrobat Reader DC(継続トラック)をダウンロードすることもできる。継続トラックとクラシックトラックの違いについては、関連URLの「アップデート方法について」をご覧いただきたい。
(2016/01/13 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビシステムズ】
・Security Updates Available for Adobe Acrobat and Reader[英文]
https://helpx.adobe.com/security/products/reader/apsb16-02.html
・Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード
https://get.adobe.com/jp/reader/
・アップデート方法について(Windows 版 Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08061501.html
・アップデート方法について(Mac OS 版 Acrobat DC/Acrobat Reader DC)
https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq08101140.html