裁判所は10日、「最高裁判所の書記官」を名乗り、裁判所への来訪を求める不審なメールへの注意を呼びかけた。ZIP形式のファイルが添付されており、クリックするとウイルス(マルウェア)に感染する危険がある。
この不審メールの一例が、裁判所のWebサイトに掲示されている。それによると、メールの件名は「裁判への通告・通知」、メール本文には「あなたは2月20日に裁判に来訪しなければなりません。」などと書かれている。また、「”裁判所の司法予告”は添付ファイルにお探しできます。」という不自然な日本語で、添付ファイル(ファイル名:invoice_id1518959921.doc.zip)の開封を促している。
裁判所は、メールで裁判所への出頭を求めることはないとし、添付ファイルを開封しないよう、また、これ以外の形式の添付ファイルや、メール本文にリンクが張られているケースでも、開封やクリックをしないよう注意を呼びかけている。
裁判所や郵便局、水道局など公的機関や、実在する企業をかたって送り付けられる迷惑メールは後を絶たない。メールの文言にのせられて添付ファイルを開いたり、記載されているURLをクリックしたりすると、悪質なプログラムをインストールさせられる危険がある。うっかりだまされないよう、注意していただきたい。
(2016/02/17 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:裁判所】
・「最高裁判所の書記官」を名乗る,裁判所への来訪を求める内容の不審なメールにご注意ください(2016年2月掲載)
http://www.courts.go.jp/about/topics/fushinnamail/index.html
・裁判所や裁判所職員等を装った不審な電子メールや電話,郵便物にご注意ください(2015年3月27日更新)
http://www.courts.go.jp/about/topics/hushinmail_soumu/index.html