アップルは28日、不具合の発生でアップデートを一時停止していた、「iOS 9.3」の配信を再開した。ソフトウェアアップデートが行えなかった方は、再チャレンジしていただきたい。
アップデートを再開したのは、今月22日に公開したモバイル端末用OSの最新版「iOS 9.3」。リリース後に旧型のiPhone/iPad/iPod touchにインストールしたユーザーから、アクティベートできないという声が多数寄せられたため、同社が一時配信を停止していた。
配信停止中は、ソフトウェアアップデートを実行しても更新できないことはいうまでもないが、「お使いのソフトウェアは最新です」と表示されたため、更新済みと勘違いしてしまった方がいらっしゃるかもしれない。更新した覚えのない方は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェアアップデート」と進むか、iTunesをインストールしたパソコンに端末を接続し、確認していただきたい。
使用中のiOSのバージョンは、[設定]→[一般]→[情報]→[バージョン]で確認することもできる。最新版は「9.3(13E237)」。「9.3」がiOSのバージョンで、括弧内の「13E237」は、アクティベート問題を修正した最新版のビルド番号だ。正常にインストールできた方は、「13E236」以前のビルド番号になっているが、気にする必要はない。
「iOS 9.3」は、最新の端末「iPhone SE」と「iPad Pro」に合わせてリリースされたOSで、目に優しい「Night Shift」モードなどの新機能の追加に加え、「iOS 9.2.1」までのバージョンに影響する38件の脆弱性が修正されている。セキュリティアップデートを含んでおり、マルウェア感染につながるおそれのある深刻な問題が多数修正されているので、必ずアップデートしていただきたい。
(2016/03/30 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アップル】
・iOS 9.3 のセキュリティコンテンツについて
https://support.apple.com/ja-jp/HT206166
・iOS 9.3 をインストール後、iPhone、iPad、または iPod touch をアクティベーションできない
https://support.apple.com/ja-jp/HT206203