モジラは8日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「47.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroid。法人向けの延長サポート版(ESR)「45.2」も公開されている。
最新版では、ビデオ再生機能の拡張や他の端末のタブと同期する「同期タブ」のサイドバー表示などの機能強化に加え、計13件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性の重要度は、4段階評価で最も高い「最高」が2件、次に高い「高」5件、「中」4件、「低」2件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、メモリーがらみの危険な脆弱性の修正が含まれている。
ESR 45.2では、47.0と共通の「最高」2件、「高」5件、「中」1件の計8件の脆弱性が修正されている。ESR版で修正された脆弱性は、同じエンジンを使用するメールソフトThunderbirdにも影響があり、準備が整い次第「45.2」が公開される予定だ。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。
■手動で更新する方法
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。または、「Google Play」の「マイアプリ」で、「インストール済みのアプリ」を表示する。
自動や手動で更新した最新版は、ブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2016/06/08 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 47.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/47.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/47.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefox.html
<Firefox ESR 45.2.0>
https://www.mozilla.jp/firefox/45.2.0/releasenotes/
・セキュリティアドバイザリ
http://www.mozilla-japan.org/security/known-vulnerabilities/firefoxESR.html