グーグルは10日、深刻な脆弱性を修正した「Google Chrome」の安定板を公開した。対象となるのは、Windows、MacおよびLinux。アップデート後は、Windows版が「54.0.2840.99」、Mac、Linux版が「54.0.2840.98」に更新される。
最新版では、5段階の深刻度で上から2番目の「高」と評価されている、ビデオ再生エンジン「FFmpeg」でヒープメモリを破壊してしまう問題や、JavaScriptエンジン「V8」で領域外のメモリーにアクセスする問題など、計4件の脆弱性が修正されている。「高」の脆弱性は、悪用されるとクラッシュや任意のコードが実行されるおそれがある。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の設定アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。
最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2016/11/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update for Desktop[英文](Chrome Releases)
https://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/11/stable-channel-update-for-desktop_9.html