アップルは4日、同社のモバイル端末向けOSの最新版「iOS 10.3.1」を公開した。Wi-Fi関連の深刻な脆弱性1件が修正されている。
最新版で修正されたのは、スタックベースのバッファオーバーフローにより、Wi-Fiチップ上で任意のコードが実行されるおそれのある問題。悪用されると、Wi-Fiにつなぐだけで圏内の攻撃者に端末を乗っ取られてしまう可能性がある。
アップデートの対象となるのは、iPhone 5以降、iPad第4世代以降、iPod touch第6世代以降の「iOS 10.3」。最新版への更新は、端末の「設定」アイコンから「一般」→「ソフトウェア・アップデート」と進むか、端末をパソコンに接続し、iTunes経由で行う。
なお、10.2系までのiOSにはセキュリティアップデートが提供されないので、必ず10.3系に更新し、引き続きアップデートを受け取れるようにしていただきたい。
(2017/04/04 ネットセキュリティニュース)
<関連URL:アップル>
・About the security content of iOS 10.3.1
https://support.apple.com/ja-jp/HT207688