モジラは14日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「54」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「52.2」も公開されている。
最新版では、マルチプロセス機能(e10s)が導入されて速度と安定性の向上が図られるなど、機能の追加や改善が行われたほか、脆弱性の修正も行われている。修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が3件、次に高い「高」が12件、「中」が9件の計24件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、メモリーがらみの危険な脆弱性の修正も含まれている。
ESR 52.2では、54と共通の「最高」2件、「高」11件、「中」7件の計20件の脆弱性が修正されている。
それぞれの最新版は自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。執筆時点ではAndroid版がまだダウンローできないようだが、準備が整い次第配信される見込み。
デスクトップ版Firefoxの手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリック→下段のヘルプボタン「?」をクリック→表示された[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
Android版は、メニューから[設定]→[Mozilla Firefox]→[Firefoxについて]→[更新を確認]の順にタップする。または、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で、「インストール済みのアプリ」を表示する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
(2017/06/14 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
<Firefox 54.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/54.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/54.0/releasenotes/
・Firefox 54で修正されたセキュリティ脆弱性
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2017/mfsa2017-15.html
<Firefox ESR 52.2>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/52.2.0/releasenotes/
・Firefox ESR 52.2で修正されたセキュリティ脆弱性
http://www.mozilla-japan.org/security/announce/2017/mfsa2017-16.html