アドビシステムズは11日、コンテンツ再生ソフト「Flash Player」の最新版を公開した。深刻な脆弱性が修正されており、同社はアップデートを呼びかけている。
脆弱性の影響を受けるのは、Windows版、Macintosh版、Linux版、Google Chrome搭載版の「26.0.0.131」以前のバージョンと、Internet Explorer/Edge搭載版の「26.0.0.120」以前のバージョン。アップデート後は、すべて「26.0.0.137」となる。
アップデートの緊急度は「クリティカル」で、セキュリティが迂回される問題1件と、メモリー破壊が起こる問題2件の計3件が修正されている。うち1件はコード実行につながるおそれがある深刻なもので、悪用されるとシステムを乗っ取られてしまうおそれがある。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8.1/10に搭載されているInternet Explorer 11およびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新される。
Google Chromeに搭載されているFlash Playerについては、自動更新機能を通じて最新版が配信される。すぐに更新したい場合には、コンポーネント画面を開いて「Adobe Flash Player」の[アップデートを確認]ボタンを押す。コンポーネント画面は、アドレスバーに chrome://components と入力してEnterキーを押すと開く。
(2017/07/12 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Security updates available for Flash Player | APSB17-21[英文](アドビ)
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb17-21.html
・Flash Playerのバージョン確認(アドビ)
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード(アドビ)
https://get.adobe.com/jp/flashplayer/