オラクルは19日、四半期ごとに行っている定例アップデートの一環として、JRE(Java Runtime Environment:Java実行環境)の最新版、JRE 8 Update 141(1.8.0_141)を公開した。
最新版では、Update 131以前に影響する脆弱性32件が修正されている。修正された脆弱性には、脆弱性評価システム(CVSS)のスコアが最高値(10.0)を示すものこそないが、認証なしでネットワーク上から攻撃されるおそれのある脆弱性が28件含まれており、うち9件のスコアは「9.6」と最高値に準ずる危険度の高さを示している。
アップデートの対象となるのは、Windows、v10.7.3以降のMac OS X(Mac OS)、Linux、Solarisである。JREのアップデート機能(自動更新機能や、Javaコントロールパネルの[更新]タブの[今すぐ更新]ボタン)を使って更新できるほか、同社サイトから無料でダウンロードすることもできる。
■バージョンの確認とアップデートの方法
システムにインストールされているJREのバージョンは、下記「Javaのバージョンの確認」ページで確認できる。ただし、JREのプラグインに対応していないGoogle ChromeとWindows 10のEdgeブラウザは、このページを利用できない。プラグインをサポートするInternet ExplorerやSafari、Firefoxでアクセスしていただきたい。
Windows 8.1のInternet Explorerの場合には、デスクトップモードでアクセスしていただきたい。スタート画面のInternet Explorerを使っている場合には、右下のスパナアイコン→[デスクトップで表示する]の順に操作するとデスクトップモードのInternet Explorerに切り替わる。
64bit版のWindows環境の場合には、32bit版と64bit版の両方のブラウザやプラグインが混在していることがある。32bit版と64bit版の双方のブラウザで、JREの確認と更新を行っていただきたい。
(2017/07/19 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:オラクル】
・Oracle Critical Patch Update Advisory - July 2017[英文]
http://www.oracle.com/technetwork/security-advisory/cpujul2017-3236622.html
・Javaのバージョンの確認
http://www.java.com/ja/download/installed.jsp
・Javaのダウンロード
http://java.com/ja/download/