グーグルは6日、「Google Chrome 61」の最新安定版を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、およびAndroidである。Windows、Mac、Linux版が「61.0.3163.79」に、Android版が「61.0.3163.81」に更新される。
■デスクトップ版
Windows、Mac、Linux用の最新版では、JavaScriptプログラムをモジュール化(部品化)する「JavaScriptモジュール」や、さまざまなUSB機器をWebアプリから利用できるようにする「WebUSB」などの新機能に加え、22件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性には、PDFファイルを扱う「PDFium」で発生する開放したメモリーにアクセスしてしまう問題や、3次元グラフィックスを扱う「WebGL」や2次元グラフィックスを扱う「Skia」で発生するバッファオーバーフローなどの、メモリーがらみの問題が多数含まれている。これらは、マルウェア感染に悪用されるおそれがあり、深刻度は上から2番目に高い「高」と評価されている。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の設定アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
■Android版
パフォーマンスや機能の改善に加え、システムの共有機能を呼び出す「Web Share API」が新たにサポートされる。最新版への更新は、準備が整い次第「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」→「アップデート」で行えるようになる予定。
(2017/09/06 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update for Desktop[英文](Google Chrome Releases)
https://chromereleases.googleblog.com/2017/09/stable-channel-update-for-desktop.html
・Chrome for Android Update[英文](Google Chrome Releases)
https://chromereleases.googleblog.com/2017/09/chrome-for-android-update.html
・New in Chrome 61[英文](Google Developers)
https://developers.google.com/web/updates/2017/09/nic61