毎年10月は、政府が定めた「サイバーセキュリティ国際キャンペーン」月間だ。今年も、インターネットを利用する全ての人にサイバーセキュリティの重要性について認識を深めてもらおうと、ASEAN諸国と連携して普及啓発活動が行われている。
■「情報セキュリティハンドブック」英語版公開
インターネット上のトラブルから身を守るための方法を分かりやすく解説した「ネットワークビギナーのための情報セキュリティハンドブック」の英語版が公開されている。内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が作成したこのハンドブックは、簡潔な文章に親しみやすいイラストを多用し、楽しみつつ最新情報を学べる内容。諸外国の人や日本で生活する外国人にも役立ててもらおうと、英語版が作成、公開された。
キャンペーン特設サイトではこのほか、日本とASEAN各国の政府が協力して作成したマンガ、リーフレット、ポスターの各国語版も紹介されている。安心してインターネットを使うための注意点や対策などがわかりやすくまとめられている。
■セキュリティコラムやTwitterで楽しむ「サイバーセキュリティ大喜利」
「国際版!サイバーセキュリティ ひとこと言いたい!」は、日本やASEAN各国のサイバーセキュリティ事情などについて、各国の識者が執筆するコラムだ。現在は、インドネシアから届いた、インターネットに潜むリスクと対策について紹介する2本が公開されている。
「サイバーセキュリティ大喜利」は、出されたお題にTwitterで回答する参加型の企画で、好評だった一昨年、昨年に続き、今年も開催予定だ。
■警察庁も特設ページ公開
警察庁ではキャンペーンに合わせて「サイバーセキュリティ国際キャンペーン特集」サイトを公開し、「警察庁における国際連携の推進」「日本に住む外国人の方への注意事項」「都道府県警察における取組」について紹介している。
日本に住む外国人に向けては、口座の売買や現金引出し、他人になりすましての荷物の受け取りや転送など、日本の法律で禁止されている行為を行わないよう注意を呼びかけている。英語のページも用意されている。
「都道府県警察における取組」ページでは、都道府県警察が独自に作成した、外国人留学生等に向けた広報啓発チラシやコンテンツが紹介されている。
(2017/10/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・サイバーセキュリティ国際キャンペーン(内閣サイバーセキュリティセンター)
http://www.nisc.go.jp/security-site/campaign/index.html
・サイバーセキュリティ国際キャンペーン特集(警察庁)
http://www.npa.go.jp/cyber/international/index.html