国民生活センターは、タレントやモデルのオーディションを受けた後にトラブルに巻き込まれる場合があるとして、注意を呼びかけている。同センターが発行するメールマガジン「子どもサポート情報」では、インターネットで見つけた情報がきっかけとなったケースが紹介されている。
今回取り上げているのは女子高校生の母親からの相談で、娘がインターネットで見つけたモデルのオーディションに、自分も一緒に出向いたという。結果は不合格だったが、レッスンを受けたらどうかと勧誘されて契約。費用は6か月分で22万円だった。その後レッスン会場に行っても、6か月間のレッスンスケジュール等が分からないなど不審な点が多いため、やめたいと電話をした。しかし、「担当者がいない」と言われ、そのうち連絡がとれなくなってしまったという。
同センターによると、10代、20代の女性を中心に、タレント・モデル契約関連のさまざまなトラブルが発生している。以前多く見られた街中でのスカウトに加え、最近ではスマートフォン等で検索して見つけたオーディションに申し込んだり、SNSに書き込まれているタレント事務所の募集広告を見たりして、自ら連絡をとったことをきっかけにトラブルにあうケースが散見されるという。
同センターは、業者はタレントやモデルに憧れる気持ちに付け込んで勧誘をしてくるとして、その場での契約は避け、活動内容や費用を確認して冷静に判断するようにと呼びかけている。また、状況によってはクーリング・オフ等ができる場合もあるので、被害にあった場合は速やかに最寄りの消費生活センターに相談してほしいとしている。消費者ホットライン(局番なしの188)に電話すると、最寄りの消費生活センター等を案内してもらえる。
・消費者ホットライン 案内チラシ(消費者庁)[PDF]
http://www.caa.go.jp/region/pdf/150624_kouhyou_1.pdf
(2017/10/15 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:国民生活センター】
・オーディション後に勧誘 タレント・モデル契約のトラブルに注意!
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support121.html
・タレント・モデル契約のトラブルにご注意!
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/tm_keiyaku.html
・タレント・モデル契約のトラブルに注意してください!-10代・20代の女性を中心にトラブル発生中-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161130_1.html