グーグルは7日、「Google Chrome 62」の最新安定版「62.0.3202.89」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、およびLinux。
最新版では、悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、深刻な脆弱性2件が修正されている。1件はWeb向けの新しい通信規格「QUIC」(Quick UDP Internet Connections)でスタックベースのバッファオーバーフローが起こる問題で、深刻度は4段階中で最も高い「最高」。もう1件はJavaScriptエンジン「V8」が解放したメモリーを使用してしまう問題で、深刻度は2番目に高い「高」。どちらも外部の研究者から指摘を受け、修正に至った。
最新版への更新は自動的に行われるほか、メニューの[Google Chromeについて]を選択すると、ただちに最新版の確認とアップデートが行える。Mac版はChromeメニューから、Windows版は右端の設定アイコン→[ヘルプ]と進むと選択できる。最新版はブラウザの再起動後に利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
(2017/11/07 ネットセキュリティニュース)
【関連URL】
・Stable Channel Update for Desktop [英文](Google Chrome Releases)
https://chromereleases.googleblog.com/2017/11/stable-channel-update-for-desktop.html