アドビシステムズは12日、コンテンツ再生ソフト「Flash Player」の最新版を公開した。脆弱性1件が修正されており、同社では最新版への更新を呼びかけている。
修正された脆弱性は、プライバシーやセキュリティなどの環境設定情報の処理に問題があり、リセットされてしまうというもの。影響を受けるのは、Windows版、Macintosh版、Linux版、GoogleChrome搭載版、InternetExplorer/Edge搭載版の「27.0.0.187」以前のバージョンで、アップデート後は「28.0.0.126」となる。
アップデートの緊急度は3段階中上から2番目の「重要」で、悪用された場合にデータの機密性が脅かされたり、コンピュータの処理リソースが悪用されたりするおそれのある脆弱性とされている。優先度は、Linux版が3段階中最も低い「3」で、任意のタイミングでの適用となっているが、それ以外は「2」で、早めのアップデートが推奨されている。
システムにインストールされているFlash Playerのバージョンは、下記のバージョン確認ページにアクセスするか、コントロールパネルやシステム環境設定の「Flash Player」の[更新]タブで確認できる。最新版への更新はFlash Playerの自動更新機能を通じて行われるほか、同社サイトからダウンロードすることもできる。
Windows 8.1/10に搭載されているInternet Explorer 11およびEdge用のFlash Playerについては、Windows Updateを通じて最新版が配布されており、自動的に更新される。直ちに更新する場合は、コントロールパネルなどから[Windows Update]を開き、[更新プログラムの確認]または[更新プログラムのチェック]をクリックする。
Google Chromeに搭載されているFlash Playerについては、自動更新機能を通じて最新版が配信されている。すぐに更新したい場合には、コンポーネント画面を開いて「Adobe Flash Player」の[アップデートを確認]ボタンを押す。コンポーネント画面は、アドレスバーに chrome://components と入力してEnterキーを押すと開く。
(2017/12/13 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:アドビ】
・Security updates available for Flash Player | APSB17-42 [英文]
https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsb17-42.html
・Flash Playerのバージョン確認
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
・Flash Playerのダウンロード
https://get.adobe.com/jp/flashplayer/