モジラは24日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 58.0」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「52.6」も公開されている。
最新版では、レンダリング処理の改良による大幅なパフォーマンスの改善やスクリーンショット機能の改良などに加え、32件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が4件、次に高い「高」が12件、「中」が13件、「低」が3件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、メモリーがらみの危険な脆弱性の修正が複数含まれている。
ESR 52.6では、58と共通の「最高」2件と「高」7件、「中」1件と、ESR版固有の「高」1件の計11件の脆弱性が修正されている。
デスクトップ用の最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリックし、[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
Android用の最新版は、執筆時点ではまだ配信されていないが、準備が整い次第「Google Play」で配信される予定。アプリの自動更新が有効に設定されている場合には、自動的に更新されるほか、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で「アップデート」を表示すると、手動で更新できる。
(2018/01/24 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 58.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/58.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/android/58.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox 58[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-02/
<Firefox ESR 52.6>
・リリースノート
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/52.6.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 52.6[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-03/