モジラは14日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 59」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「52.7」も公開されている。
Firefox59では機能の追加や改善が行われたほか、脆弱性18件が修正されている。修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が2件、次に高い「高」が4件、「中」が7件、「低」が5件の計18件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、メモリーがらみの危険な脆弱性も複数修正されている。
ESR 52.7では、59と共通する「最高」1件、「高」3件、「中」1件と、ESR版固有の「最高」1件、「中」1件の計7件の脆弱性が修正されている。
デスクトップ用の最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリックし、[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意されたい。
Android用の最新版は「Google Play」で配信される。14日14時の時点ではまだ配信が始まっていないが、アプリの自動更新が有効に設定されている場合には、配信開始後、自動的に更新される。「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で「アップデート」を表示し、手動で更新することもできる。
(2018/03/14 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 59.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/59.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/59.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox 59[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-06/
<Firefox ESR 52.7>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/52.7.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 52.7[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-07/