モジラは10日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 60」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「52.8」も公開されている。
Firefox60では、指紋認証や顔認証などをWebサイトで利用できるようにする「Web Authentication API」のサポートなどの新機能の追加や機能改善が行われたほか、26件の脆弱性が修正されている。修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が2件、次に高い「高」が6件、「中」が14件、「低」が4件の計26件。悪用されると任意のコードが実行されるおそれのある、メモリーがらみの危険な脆弱性が複数修正されている。
ESR 52.8では、60と共通する「最高」1件、「高」5件、「中」2件と、ESR版固有の「最高」1件、「中」1件の計10件の脆弱性が修正されている。
デスクトップ用の最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。手動更新は、Windowsではメニューボタン「≡」をクリックし、[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。OS Xでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
Android用の最新版は、「Google Play」で配信されている。アプリの自動更新が有効に設定されている場合には、自動的に更新されるほか、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で「アップデート」を表示すると、手動で更新できる。
(2018/05/10 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 60.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/60.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/60.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox 60[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-11/
<Firefox ESR 52.8>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/52.8.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 52.8[英文]
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2018-12/