モジラは30日、Webブラウザ「Firefox」の最新版「Firefox 65」を公開した。対象となるのは、Windows、Mac、Linux、Android。法人向けの延長サポート版(ESR)「60.5」も公開されている。
■更新内容
Firefox 65では、ウェブ上の行動を追跡するサードパーティのクッキーやトラッカーをブロックする、コンテンツブロッキング機能の強化や、言語パックの追加でインターフェイスを他の言語にする機能の追加などに加え、7件の脆弱性が修正されている。
修正された脆弱性は、深刻度が4段階評価で最も高い「最高」が3件、次に高い「高」が3件、次に高い「中」が1件。深刻度「最高」の脆弱性3件は、解放したメモリーを使用してしまう問題などのメモリーがらみの危険な脆弱性で悪用されると任意のコードが実行されるおそれがある。
ESR 60.5では、64と共通する「最高」2件、「高」1件の計3件の脆弱性が修正されている。
■更新方法
デスクトップ用の最新版は、自動更新機能を通じて配布されているほか、今すぐ手動で更新することもできる。手動更新は、WindowsではFirefoxのメニューボタン「≡」をクリックし、[ヘルプ]→[Firefoxについて]を選択する。または、[Alt]キーを押してメニューバーを表示し、[ヘルプ]メニューの[Firefoxについて]を選択する。macOSでは、Firefoxメニューの[Firefoxについて]を選択する。
自動や手動で更新したデスクトップ版のFirefoxは、ブラウザの再起動後に最新版が利用できるようになるので、ブラウザを起動したままでいる方は注意していただきたい。
Android用は、すでに最新版が「Google Play」で配信されている。アプリの自動更新が有効に設定されている場合には自動的に更新されるほか、「Google Play」の「マイアプリ&ゲーム」で「アップデート」を表示すると、手動で更新できる。
(2019/01/30 ネットセキュリティニュース)
【関連URL:モジラ】
<Firefox 65.0>
・リリースノート(デスクトップ版)
https://www.mozilla.jp/firefox/65.0/releasenotes/
・リリースノート(Android版)
https://www.mozilla.jp/firefox/android/65.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox 65
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2019-01/
<Firefox ESR 60.5>
・リリースノート
https://www.mozilla.jp/firefox/60.5.0/releasenotes/
・Security vulnerabilities fixed in Firefox ESR 60.5
https://www.mozilla.org/en-US/security/advisories/mfsa2019-02/