◎ 紀の川市立中学校、元非常勤講師の私有PCから生徒146人の個人情報流出
和歌山県紀の川市教育委員会は先月31日、同市立粉河中学校に勤務していた元非常勤講師(24歳)の私有パソコンから生徒146人分の個人情報が流出したと発表した。流出情報は2005年度の同校の1年生と2年生の名字や理科の定期試験の点数、成績表など。先月24日、ネット掲示板に粉河中学校の成績表が昨年8月に流出したという書き込みがあり、同市教育委員会が調査したところ、2005年度に同校に勤務した非常勤講師が自宅に保有しているパソコンから流出したことが判明した。同講師は当該データを自宅に持ち帰り私有パソコンに保存していた。県の教育委員会では個人情報データの持ち帰りを内規で禁止していた。市の教育委員会は今後、Winnyの使用と個人情報の持ち出しの禁止を徹底するとしている。
・紀の川市<br>
http://www.city.kinokawa.lg.jp/<br>
◎ スカパー・コミュニケーションズ、メール誤送信で顧客アドレス403件流出
デジタル衛星放送のスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(本社:東京都渋谷区)は3月30日、メール誤送信により顧客のメールアドレス403件が流出したと発表した。同社によると3月28日、登録者宛てに同社のIR情報をメールで送る際、担当者の不注意によりBCCで送るべきところをCCで送信。その結果、403件のメールアドレスが当該メールに表示されてしまった。流出したメールアドレスのうち約300件は氏名を連想させるものだったという。同社は翌29日、対象者に謝罪するとともに、アドレスが表示された部分の削除を依頼した。同社では再発防止のため、大量のメールを簡単にCCで送信できないようなシステムを利用する等の方策を検討しており、適切な再発防止策および予防措置を講ずるまではIR情報メールサービスを停止するという。また、教育、研修を通じた個人情報保護励行を徹底するとしている。
・リリース(スカイパーフェクト・コミュニケションズ)
http://www.skyperfectv.co.jp/oshirase/2007/000_000_000700.html
◎ パナホーム、再委託先が16名分の顧客情報を誤送信
住宅事業を手がけるパナホーム(本社:大阪府豊中市)は3月30日、同社の顧客16名の個人情報がメール誤送信により流出したことを明らかにした。同社によると、3月16日、業務を委託している日立ビルシステム(本社:東京都千代田区)の再委託先社員が、日立ビルシステムの別の顧客へ当該データを誤送信した。誤送信の事実が発覚したのは3月23日。データには、顧客16名の氏名、住所と、そのうち12名分の電話番号が含まれていた。誤送信したデータはすでに削除されており、この事故に起因する被害は発生していないという。同社は、委託先における個人情報取扱い管理を徹底し、再発防止に努めるとしている。
・リリース[PDFファイル](パナホーム)
http://www.panahome.jp/important/info/0703_koubaibu.pdf
・リリース(日立ビルシステム)
http://www.hbs.co.jp/info.html
◎ 三重中央医療センター、個人情報流出で薬剤師を減給処分
今年1月に三重中央医療センター(三重県津市)から患者5,000人の情報が流出した問題で、国立病院機構東海北陸ブロック事務所(名古屋市)は3月30日、同センターの薬剤師(27歳)を3か月間減給10分の1の懲戒処分とした。薬剤師は、院内で使用していたパソコンを持ち帰って自分のパソコンに接続し、患者の氏名などが記載された2000年から2004年までの薬品使用者リストをファイル共有ソフトWinny(ウィニー)を介して流出させた。
・三重中央医療センター
http://www.miechuo-hosp.jp/
◎ ワールドビジネスセンター、社員の私有PCから個人情報流出
情報処理サービスを手がけるワールドビジネスセンター(本社:京都市南区)は3月30日、ファイル交換ソフトにより、業務メール情報がインターネット上に流出したと発表した。同社によると、流出した情報にはメールアドレス等の個人情報が含まれている。現在、流出の経緯や詳細について分析調査しており、流出した個人データの内容を特定でき次第、個別に報告をするという。同社は、今後、情報管理体制の強化を図り、再発防止に万全を期すとしている。
・リリース(ワールドビジネスセンター)
http://www.wbc.co.jp/modules/news/article.php?storyid=24
◎ ソニーファイナンス、個人信用情報の不正取得と外部流出が発覚
クレジットカードのソニーファイナンスインターナショナル(本社:東京都港区)は3月30日、同社のカスタマーセンター北海道(札幌)の社員らが、個人信用情報機関の情報を不正に取得して外部に流出させたことが判明したと発表した。発表によると、同社の契約社員と派遣社員など4名が、業務時間中に同社の情報端末を使って、個人信用情報機関であるシー・アイ・シー(CIC)とシーシービー(CCB)にアクセスして個人信用情報を不正に取得し、外部に提供していた。同社は、社長を委員長とする調査委員会(外部弁護士を含む)を設置し、事実関係と流出件数等の調査を進めている。今後の対応は同社ホームページで報告する。現在までのところ、同社が保有する顧客情報の流出はない。同社はこの件で、経済産業大臣より同日付けで「個人情報の保護に関する法律第34条第1項に基づく主務大臣勧告」を受けた。
・リリース(ソニーファイナンスインターナショナル)
http://www.sonyfinance.co.jp/press/2007/press070330.html
◎ UFJニコス、個人信用情報の不正照会673名分が発覚
クレジットカードのUFJニコス(現三菱UFJニコス/本社:東京都千代田区)は3月30日、同社の元嘱託社員が、同社が保有する個人信用情報および個人信用情報機関から不正取得した個人信用情報を、第三者に提供していた事実が判明したと発表した。元嘱託社員は、信用管理本部に所属して債権管理業務を担当していたもので、個人信用情報機関に照会するアクセス権限はなかった。同社は他にも不正照会がないか調査した結果、現時点で、同社または個人信用情報機関であるシー・アイ・シー(CIC)とシーシービー(CCB)から673名分の個人信用情報が不正照会された可能性があることがわかった。このうち、同社取り扱い顧客は444名。不正照会が行われた期間は2004年3月から2007年3月まで。情報内容は、同社利用分については氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先等の属性情報、契約の種類、カード番号、利用金額、支払状況、決済金融機関の口座番号など。個人信用情報機関の顧客情報では同社以外での取引件数、利用形態、利用金額と支払状況等が含まれる。現時点で、クレジットカードの不正使用・悪用は確認されていない。同社は現在、警察当局の指導を受けて全容解明に当たっている。また、該当者には個別に説明とお詫びをしている。同社はこの件で、経済産業大臣より同日付けで「個人情報の保護に関する法律第34条に基づく主務大臣勧告」を受けた。同社は今回の勧告を厳粛に受け止め、早急に再発防止策をまとめるとしている。
・リリース(UFJニコス)
http://www.cr.mufg.jp/info/2007/070330_02.html
◎ トッパン・フォームズ、早大商学部の合格者情報972名分を含むFDを紛失
印刷のトッパン・フォームズ(本社:東京都港区)は先月29日、早稲田大学商学部から印刷および配送を受託した合格通知書の配送先972名分の個人情報を含むフロッピーディスク(FD)1枚を紛失したと発表した。同社は当該FDを配送状況を管理する目的で配送委託先である佐川急便に貸し出したが、作業完了後に紛失。3月8日に同学に紛失について連絡した。紛失情報は2007年度大学入試センター試験利用入試の合格者の住所、氏名、電話番号。大学や学部名などの入試に関する情報は含まれておらず、データの目的や用途を特定することはできない。両社は当該FDを捜索しているが、現時点で発見に至っていない。当該合格者及び家族には、トッパンと早大から事情説明と謝罪の書状を送付した。トッパンは個人情報の保護・管理の徹底を図り、事故の再発防止を図る。また、同学は委託先業者への指導を厳しくするとともに、個人情報の管理を徹底し、再発防止に努める。
・リリース[PDFファイル](トッパン・フォームズ)
http://www.toppan-f.co.jp/pdf/owabi070329.pdf
・リリース(早稲田大学)
http://www.waseda.jp/nyusi/inf/index4.html
・佐川急便
http://www.sagawa-exp.co.jp/
◎ 三菱地所住宅販売、顧客情報15件を含む携帯電話紛失
不動産売買や仲介を手がける三菱地所住宅販売(4月1日より三菱地所リアルエステートサービス。本社:東京都千代田区)は3月29日、同社住宅営業本部の社員が会社貸与の携帯電話を紛失したと発表した。同社によると、紛失した携帯電話には顧客15名の氏名と電話番号が登録されていた。現在までに、個人情報漏えいに起因する被害は発生していない。同社は該当する顧客に対し、3月28日までに報告と謝罪を行った。また今後、再発防止に向けて、顧客情報の安全管理徹底と個人情報保護に関するセキュリティ教育を実施し、意識強化に取り組むとしている。
・リリース[PDFファイル](三菱地所住宅販売)
http://www.mecyes.co.jp/newsfiles/Report0329.html
◎ 佐賀県、メール誤送信で、建設関係業者857社のメールアドレス流出
佐賀県は3月29日、同県の県土づくり本部企画経営グループが、県が発注する工事に関係する建設関係業者857社のメールアドレスを誤操作により流出したと発表した。同グループは3月27日、未竣工工事を防止するため、不適正な事務処理を職員が要請した場合の情報提供について協力を依頼するメールを、当該857社に発信。その際、本来はBCCに設定するべきところ、誤って「TO」に設定して送信した。同日午後、メールを受け取った業者から電話とメールで3件の指摘があり、流出が発覚。流出アドレスの内訳は、県内建設関係業者637社と県外建設関係業者220社で、同本部では当該業者に対してメールで謝罪するとともに、送信メールの削除を依頼した。29日より業者からの相談を受け付ける相談窓口を設置した。また、企画経営会議を開催して事案を報告し、注意喚起を行った。今後の再発防止策としては、職員に改めて電子メールガイドラインを周知徹底するとともに、新年度早々にも全職員を対象に、「ヒヤリ、ハット」の経験がないかなどの実態アンケート調査を実施し、実態に応じた対応策を取りまとめるとしている。
・リリース(佐賀県)
http://www.pref.saga.lg.jp/sy-contents/kenseijoho/koho/kisha/archives/200703/29/h460b79d90ce25.html
◎ 三井生命、子会社社員のパソコンから顧客情報など1,501名分流出
三井生命保険(本店:東京都千代田区)と子会社でシステム関連業務を委託するエムエルアイ・システムズ(本社:千葉県柏市)は28日、エムエルアイ・システムズ社員の私有パソコンから三井生命保険の顧客情報など1,501名分が、Winnyを通じてネットワーク上に流出したと発表した。三井生命保険などによると、エムエルアイ・システムズ社員が同社のシステム開発作業を自宅で行うため、2004年4月と同9月に内規に反して顧客データを持ち出し自宅のパソコンに保存していたところ、昨年9月にウイルスに感染し流出。今月20日に流出が判明し、ただちにインターネットから切断・回収した。流出したデータには、同社の企業年金に加入している顧客1,392人の氏名と生年月日。うち276人は住所と振込先の口座番号も含まれていたほか、同社と子会社社員109人の氏名、住所、メールアドレスなども流出した。同社では、住所などが判明している顧客に対し事情の説明と謝罪を行うとともに、不明な顧客の特定を進めている。
・リリース[PDFファイル](三井生命保険)
http://www.mitsui-seimei.co.jp/corporate/news/pdf/20070328.pdf
・リリース[PDFファイル](エムエルアイ・システムズ)
http://www.mlisystems.co.jp/pdf/20070328.pdf
◎ 新日本製鐵、メール誤配信で顧客や関係者のアドレス1,055件流出
新日本製鐵(本社:東京都千代田区)は3月28日、メール誤配信により顧客や関係者のアドレス1,055件が流出したことを発表した。同社によると、同日午前7時ごろ、同社薄板営業部住宅建材開発グループから顧客や関係者にメールを配信した際に、誤ってメールアドレスがわかる状態で同報送信してしまった。当該メールを送信した1,055名に対しては、削除を依頼し、謝罪したという。同社は、今回の誤配信を深く反省し、情報発信の手順について必要な見直しを行い、再発防止のための取り組みを徹底するとしている。
・リリース[PDFファイル](新日本製鐵)
http://www0.nsc.co.jp/data/20070328154008.pdf
◎ 東京ガス、委託業者が個人情報51件を含む「需要家一覧表」紛失
東京ガスは3月27日、工事作業の委託先であるあすか創建(本社:東京都品川区)の南部事業所で、個人情報51件を含む「需要家一覧表」3枚等が入ったカバンを紛失したと発表した。当該書類には、工事実施の事前お知らせ等を行った顧客51件分の住所、氏名、電話番号、メーター型番などが含まれていた。紛失があったのは3月26日19時50分頃、中野区本町4丁目の工事作業場所で、委託先作業員が工事場所の歩道上に書類カバンを置き、30m程度離れた場所で打ち合わせを行い、5分後に戻ったところ、書類カバンがなくなっていた。ただちに周辺を捜索たが発見できず、3月26日、所轄の中野警察署鍋屋横丁交番に遺失届を出した。東京ガスは3月27日に委託先より紛失の連絡を受けた。同社は同日中に当該顧客に個別に連絡し、事情説明と謝罪を行う。これまでに紛失した顧客情報が外部に流出し利用された事実は確認されていない。同社は今回の事態を真摯に受け止め、社内ならびに他の協力企業に対して顧客情報の管理を厳重に行うよう徹底し、再発防止に努める。
・リリース(東京ガス)
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20070327-04.html
◎ 愛知県厚生農協加茂病院、患者26名分の個人情報含むメモリカード紛失
愛知県厚生農業協同組合連合会加茂病院(愛知県豊田市)は3月26日、患者26名分の個人情報が入ったメモリーカードを院内で紛失したと発表した。含まれていた個人情報は、氏名、コード番号、大腸内視鏡撮影画像、撮影日時。昨年12月27日から今年1月9日にかけて内視鏡検査を行い、撮影記録をメモリカードに保存して管理していたものだが、看護師が所定の場所に保管されていないことに気づき、紛失が判明した。現時点で流失情報による被害は発生していない。同院は当該患者にお詫び文書を発送した。また、今回の事態発生を深く反省し、個人情報の保護・管理に対する職員教育の徹底と情報管理体制の強化等により、再発防止に万全を期するとしている。
・リリース(愛知県厚生農業協同組合連合会加茂病院)
http://www.jaaikosei.or.jp/kamo/page01_owabi.html
◎ 日本郵政公社関東支社、大胡郵便局で550世帯分の配達地図を紛失
日本郵政公社関東支社は26日、大胡(おおご)郵便局(群馬県前橋市)で今月20日午後、配達地図14枚の紛失が判明したと発表した。同支社によると、紛失したのは郵便物を配達する際に使用するため局で手書き作成したもので、前橋市粕川町の一部地域の配達箇所550世帯の番地と名字が記載されていた。同支社は、各郵便局に対して個人情報管理の徹底を図るよう指導を強化し、再発防止に努めるとしている。
・リリース(日本郵政公社)
http://www.japanpost.jp/pressrelease/s04/yubin/070323_04201.html
◎ 久留米大学病院、ネット掲示板に771名分の患者情報が流出
久留米大学病院(福岡県久留米市)の外来患者771名分の個人情報が、インターネットの掲示板に掲載されていたことが26日、分かった。流出したのは、来月2日に開始を予定している院外処方せんの発行に伴い、かかりつけの薬局を事前に登録した患者771名分のカナ氏名、生年月日、性別、かかりつけ薬局、診察券IDを記載した一覧表。ファイルが投稿できるネット掲示板に24日昼過ぎ、久留米三井薬剤師会(福岡県久留米市)のずさんな情報管理を非難するメッセージとともに、PDFファイルの形で投稿されていた。同院と久留米三井薬剤師会は20日、431名分のリストがネット掲示板に流出したと発表していた。20日公表分は、別のネット掲示板に15日に投稿されていたもので、今回の流出情報には新たに340名が追加されていた。医師が処方せんを発行し、街の薬局など調剤してもらうことを医薬分業といい、そのための処方せんを院外処方せん、病院に設置したFAXコーナーから院外処方せんを直接薬局に送る方式をFAX分業と呼んでいる。流出したのは、このFAX分業のための登録情報なのだが、FAX分業の是非をめぐっては対立する意見も多く、今回の導入にあたっても一部で摩擦が生じていた。
・久留米大学病院
http://www.hosp.kurume-u.ac.jp/index.html
・久留米三井薬剤師会
http://www.kmpa.or.jp/
◎ JR東日本、品川駅で1万2,218名分の個人情報を含む定期券販売機の記録用紙紛失
JR東日本は26日、品川駅の定期券発売機で今年1月に発売した定期券1万2,218枚分の発売記録紙117本を紛失したと発表した。同社によると、紛失した記録用紙には定期購入者のカナ氏名、性別、生年月日、定期券の種別と区間、任意入力の電話番号のほか、クレジットカード利用者は下3桁を除くカード番号も記録されていた。これまでのところ情報の不正使用は確認されおらず、同社は帳票類を整理する際に誤って廃棄した可能性が高いとしている。
・リリース[PDFファイル](JR東日本)
http://www.jreast.co.jp/apology/pdf/20070326.pdf