◎ 肥後銀行、誤廃棄で顧客情報8名分を記載した預金口座振替依頼書を紛失
肥後銀行(本店:熊本県熊本市)は6月29日、預金口座振替依頼書の一部を、同行から信販会社に返却する過程で紛失したと発表した。当該依頼書には顧客情報8名分が記載されていた。紛失情報は顧客の氏名、住所、電話番号、口座番号、クレジットカード番号の一部など。同行と同信販会社による内部調査の結果、ほかの書類に混入するなどして誤廃棄した可能性が高く、外部へ情報が流出した懸念は極めて低いという。これまでに、当該顧客情報が不正に利用されたとの連絡や問い合わせは発生していない。同行では顧客専用窓口を案内するとともに、今後は授受態勢の整備など運用方法を見直し、誤廃棄の再発防止に努めるとしている。
・リリース(肥後銀行)
http://www.higobank.co.jp/home/news/07062901.html
◎ 南部町立西伯病院、開業した元医師が463名分の患者情報を無断持ち出し
報道各社は26~27日、南部町国民健康保険西伯病院(鳥取県南部町)を今年4月に退職した医師が在職中に患者情報を無断で持ち出し、開業した個人病院で利用していたと伝え、同院は29日、ホームページで経緯を説明し謝罪した。同院などによると、先月16日に警察から患者情報が持ち出されたのではないかとの通報を受け、当該医師から事情を聞いたところ、463名分の処方内容と一部検査データを同院のパソコンから印刷して持ち出していたことを認めた。持ち出した情報はすべて、当該医師が主治医として担当していた患者のもので、うち100名分は患者本人手渡し、残りも患者の了解をとった上で持ち出していたが、病院の許可は得ていなかった。当該医師は継続的な治療ができるよう患者のためにやったことだが、病院の許可を得なかったのは軽率だったと話し、同院と町に謝罪。同院は、個人情報管理の重要性を職員一同が再認識して、再発防止に努めるとしている。
・リリース(南部町国民健康保険西伯病院)
http://www.town.nanbu.tottori.jp/p/admin/saihakubyouin/oshirase/5/
◎ 警視庁、北沢署のWinnyによる情報流出問題で謝罪
北沢署地域課巡査長(26歳)の私有パソコンから、ファイル共有ソフトのWinny(ウィニー)を介して、操作関連資料など約1万件が流出した問題で、警視庁は6月29日、同庁のホームページに謝罪文を掲載した。謝罪文の中で、流出ファイルに個人情報の記載があった人物や当該関係者に対して謝罪するとともに、警視庁の流出事案に関して心配や不安がある場合の問合せ先を公開している。また、職員が個人で所有する記録媒体やパソコンなどの点検を実施し、再発防止策を進めていることを明らかにした。報道によると、同問題で流出した1万件の情報の中には、性犯罪の被害者や事件発表時は匿名扱いにされた少年などの個人情報も含まれている。警視庁では情報の流出が著しい名誉毀損に当たると判断した場合、担当部署などから情報流出の事実を伝えて謝罪を行う方針で、すでに対象者の一部に謝罪した。
・リリース(警視庁)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/index3.htm
◎東京都立神経病院、患者のべ743名の個人情報含むUSBメモリ紛失
東京都病院経営本部は6月29日、東京都立神経病院(東京都府中市)において、患者の個人情報を保存したUSBメモリーを紛失したと発表した。メモリーは、同院手術室ナースステーション内の事務机の引出に保管していたもので、同院で手術を行った患者のべ743名の氏名、ID番号(診察券番号)と、手術時に使用した機械の情報をバックアップの目的で保存していた。6月20日、神経病院から都病院経営本部に報告があり、本部では病院に対し徹底した調査を指示。26日に現場調査を実施し、紛失を確認の上、28日に神経病院IT推進・個人情報保護委員会を開催。紛失原因の解明と、今後の対応策を検討した。同院では、29日から該当する患者に説明と謝罪を実施。また、当該情報を取り扱う職員をより限定し、原本となる電子情報にパスワードを設定した。病院経営本部では、再発防止のため、改めて都立病院職員全員に対して、情報機器等の保管、管理の徹底を周知した。
・リリース(東京都病院経営本部)
http://www.byouin.metro.tokyo.jp/osirase/sonota/190629.html
◎ NHK岡山局、個人情報含む帳票3件と収納控9件、携帯端末など盗難
日本放送協会(NHK)は6月29日、NHK岡山局(岡山県岡山市)の地域スタッフが、放送受信料の契約・収納業務に使用している帳票3件と収納控9件、および顧客情報を記録した携帯端末を盗まれたと発表した。紛失情報は顧客の名前や住所など。事件が発生したのは6月28日午後7時30分から午後8時の間で、当該スタッフがトランクに当該書類と当該携帯端末を収納したバイクを盗まれた。警察に至急に盗難届けを提出するとともに周辺を調査したが、これまでのところ回収には至っていない。現在、当該顧客対して個別に連絡し、二次被害の防止に努めている。携帯端末にはさまざまなセキュリティ保護を施しているため、第三者の手に渡っても、個人情報が漏えいする危険性はない。NHKでは今後、指導を改めて徹底するなど、個人情報の取り扱いに注意するとしている。
・リリース(岡山放送局)
http://www.nhk.or.jp/privacy/oshirase070629.html
◎ 国民生活金融公庫、融資残高など個人情報記載書類10名分を郵送途中で紛失
国民生活金融公庫(本店:東京都千代田区)は6月29日、同公庫上野支店(東京都台東区)の顧客情報を記載した文書が郵送先に届いておらず、当該文書が紛失した可能性が高いと発表した。判明したのは6月26日で、直ちに郵便局等に確認したが、発見・回収には至っていない。紛失した文書には、上野支店で経営改善貸付(マル経融資)を利用している顧客10名の氏名、取引番号、融資残高等が記入されていた。これまでのところ、当該情報の不正利用は確認されていない。同公庫では、該当顧客に連絡をとり、謝罪と説明を行っている。また、本件を厳粛に受け止め、顧客情報の適正な取扱いの徹底を図り、信頼回復に全力をあげるとしている。
・リリース(国民生活金融公庫)
http://www.kokukin.go.jp/whatsnew/whatsnew070629.html
◎ ユアテック、社員の私有PCから439名分の個人情報含む送電線工事資料流出
東北電力グループの電気設備工事会社ユアテック(本社:仙台市宮城野区)は27日、同社社員の私有パソコンから、地権者など439名分の個人情報を含む業務情報が流出したと発表した。流出したのは、昨年着工した東北電力の超高圧送電線の工事に関する資料などで、工事用地の地権者139名分の氏名と住所、同社社員や工事関係者300名分の氏名、住所、電話番号、生年月日などが含まれていた。同社によると、現場事務所に勤務していた同社社員が昨年10月初め、当該情報を保存していた私有パソコンにWinnyをインストールし、同時期にウイルスに感染し流出した。今月21日にネット掲示板に流出情報が書き込まれ、翌22日、それを見た関係者からの連絡で発覚した。同社では私有パソコンの業務使用を禁止していたが、早急に実態調査を行うとともに、情報管理を徹底し再発防止に努めるとしている。
・リリース(ユアテック)
http://www.yurtec.co.jp/release/2007/main/r070628-1.html
◎ 日本パープル、社員の私有PCから社員名簿や業務資料が流出
データセキュリティサービスの日本パープル(本社:東京都港区)は27日、同社社員の私有パソコンから、社員名簿や業務情報が流出したと発表した。流出が確認されたのは、86名分の同社社員名簿、5名分の昨年度の人事評定資料、該当社員の業務日報、社内業務マニュアル、営業プレゼンテーション資料。一部には顧客企業名と担当者名も含まれており、現在特定作業を進めているが、同社が提供する機密抹消処理サービスや保管サービスで受託した情報が含まれている可能性はないという。23日にウイルスに感染してShare(シェア)ネットワーク上に流出したと見られる同社の流出情報が、26日の夕方にネット掲示板に書き込まれ、翌27日にそれを見た取引先からの連絡で発覚した。同日、同社はホームページに謝罪文を掲載し、詳細の判明と今後の対策については、あらためて発表するとしている。
・リリース(日本パープル)
http://www.mamoru-kun.com/topics/data/2007062700/
◎ KDDI、携帯向け書籍販売サイト「au Books」で他人の登録情報が閲覧可能に
KDDIと沖縄セルラー電話は26日、au携帯電話用のオンライン書籍販売サイト「au Books」で、他の顧客情報の閲覧や書き換えが可能な状態になっていたと発表した。KDDIによると、問題が生じたのは6月22日20時37分から23日18時45分までの間に、ある書籍を紹介した外部サイトのリンクを使用して「au Books」にアクセスした顧客。システムの不備により、同じリンクから同時期にアクセスして来た個別の顧客を識別できず、他人の登録情報(氏名、住所、電話番号、生年月日、会員パスワード)の閲覧や書き換え、注文が可能な状態になった。閲覧された可能性のある登録情報は最大436件、書き換えられた可能性は最大124件。両社は問題発覚後、「au Books」に加えて、オンラインゲーム販売サイト「au Games」とオンラインCD/DVD販売サイト「au Records」を同日朝までに一時閉鎖し、システムの改修を進めている。
・リリース(KDDI)
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0626a/index.html
◎ 名古屋市立豊治小学校、児童33名分の成績などがWinnyネットに流出
名古屋市教育委員会は26日、市立豊治小学校の児童33名分の成績などがWinnyネットワーク上に流出したと発表した。流出したのは、昨年度の3年生1クラス分33名の成績表や通知表の所見、写真。担任だった女性教諭(23歳)が無断で持ち帰り、自宅のパソコンに保存していたとこと、24日にウイルスに感染し流出。同日夕方、ネット掲示板に流出報告が書き込まれ、翌25日に市教委に匿名メールが寄せられ発覚した。同校は、26日に該当する保護者宅を訪問し謝罪。市教委は教諭を処分する方針。
・名古屋市教育委員会
http://www.city.nagoya.jp/shisei/jigyoukeikaku/kyouiku/kyouiku/
◎ 三井不動産レジデンシャル、顧客30名を登録した携帯電話紛失
住宅分譲の三井不動産レジデンシャル(本社:東京都中央区)は6月25日、同社従業員が、約30件の個人情報が登録された携帯電話を紛失したと発表した。紛失が発生したのは6月14日。当該携帯電話には、30名分の氏名と携帯電話番号が登録されていた。同社では事態確認後、直ちに警察へ届け出るとともに、携帯電話の利用を停止。登録されていた全員に連絡をとり、経緯の説明と謝罪を行った。情報の不正使用などの事実は確認されていないという。同社は今後、社員教育を再度徹底し、再発防止に努めるとしている。
・リリース(三井不動産レジデンシャル)
http://www.mfr.co.jp/information/2007/0625.html